満開の桜の噂を聞きつけたのか、大量の雨粒たちが、早朝の花見にやって来た。

朝の暖かさかさから一変し、急にヒンヤリと頬を風が掠めていくと、秋の程好い時の気分になる。そんな時にはいつかの懐メロが流れ出す。

満開の桜と青空のコラボがなかなか見れない。何年前だったか忘れたが、桜と雪のコラボがあったなぁ。

山沿いの桜の満開は来週らしい。高尾山の桜でも見に行こうかなぁと思っている。先週は大泉学園の方に出かけたが、駅の北口側は桜並木になっていて、ほぼ満開だった。何度も通った道だったが、桜だとは気付かなかった。

幹をちゃんと見れば桜とは分かるが、花を咲かせないと気づかないものだなぁと思った。桜が桜と皆から呼ばれるのはこの時季だけだったりするのかなと思う。その通りには小学校があり、体育館の窓から紅白の幕がはっきりと見えていた。入学式だったのだろう、曇り空だったが、満開の桜と紅白の幕の重なる所だけは青空を感じた。

ウォーキングをしたり、サイクリングに出掛けたり、炬燵に潜りっぱなしの冬と違い春は外に飛び出したくなる。春に飛び出すと、色んな妄想が頭の中をオタマジャクシのように交差する。

例えば梅は『桜には勝てんわ…』と思い寒い時季に咲く事にしたんじゃないかな?とか、 コブシは『桜に負けてたまるか!』と花びらを大きくしたけど勝てなかったので少し開花を早めたんじゃないか?とか、しかし桜は桜で他の花に遠慮して開花を遅らせていたり?とか…

とにかく変な妄想は尽きない。

小学生の色とりどりのランドセルと重ね合わせ、色とりどりの花の事情を考えたりも面白い。一年生は黄色い交通安全のカバーをランドセルに付けている。まだ蕾と言う事で咲かせる色や大きさも分からない。だけど一年生でも、それぞれの色を既に秘めている。これから色んな事情を抱え、咲く時季や色の選択をして行くのだろう。どうかしっかりと根を張れる場所を見つけ、それぞれの色で咲いて欲しい。

東京は明日少し寒くなるようだ。休日をどう使うのかちょっと悩むな…

タンポポの種のように、風まかせに…