少しずつ冬の寒さがやって来た。冬が嫌いだと言う人は多いが、僕は好きな方だと思う。

冬には『暖かい・温かい』があるからだ。夏の『涼しい』よりもずっと和む。食事にしたって冬が断然上回る。

その代表がお鍋だ。1つの鍋を囲んで食べると言う、日本古来の食文化だ。お鍋に勝るものはないんじゃないかと僕は思う。

日本人は熱い食べ物が実に好きだ。熱い物をハフハフしながら食べる物が凄く多い。焼き芋、おでん、たこ焼きなどもハフハフ食の代表だ。

麺類や汁物もとにかく熱い。ラーメン、うどん、蕎麦と日本人には欠かせない食文化だが、欧米人は麺類をススって食べる文化がない。

これはお箸とスプーンやナイフ、フォークとの違いにあるのだと思う。ススって食べる文化がないので、熱々の食べ物は欧米には少ない。

例えばフランス料理に見るスープなどだ。熱々のをスプーンですくい口に運ぶと火傷する。だからスープは熱々では出ない。ススるからこそ熱々の物が飲めるのだ。

熱い食べ物を苦手な人を猫舌と言うが、本当にそうだろうか?猫や犬、その他の動物は熱い物は食べないし、食べられない。なぜならハフハフ出来ないからだ。

人間だってハフハフ出来ないと熱い物は食べられない。そう考えると猫舌と言う言葉自体、間違いなのかも知れない。

熱々を口の中に放り込み、舌で転がしながら空気を出し入れし冷ます。少し冷めた所で歯を入れ更にハフハフ…

上顎の皮が剥けてもハフハフは止められない。日本人はハフハフ人と言っていい。

そして今夜もハフハフする為に、ハフハフ人はお鍋を突つくのだ。