北陸に新幹線が走り出した事により、北陸のドラマが続いている。『花嫁のれん』~『まれ』だ。

『花嫁のれん』は面白かった。僕も各地の旅館で働いて来たので、内情は詳しい。

これは違うなと言うのは板場の雰囲気だ。あんなに板場の人は爽やかで優しくはない。元ヤンの人が殆どと言えるので、気をつけないと絡まれる可能性もある。板場の力は絶対的で女将さんも口出し出来ない雰囲気がある。ドラマでは板長と大女将が夫婦なので、そんな感じではなかった。仲居さんは仲居同士でいつもギスギスしてる。これは多少ドラマでも描かれているが、女の争いは何とも逞しく恐ろしい。

その昔、男は力を合わせ狩りをして来た。本能的に協力して仕事を行う事が通常になっている。女はそれをしないんだなと旅館業務に入れば良く分かる。足を引っ張り合うのが通常のように僕には感じた。仲居さんが仲居さんに譲るような事はなかった。お互い譲らず何とも逞しく戦うと言った感じだ。

その上お客様に笑顔を作り対応するのだから、女と言うのは実に器用だなと思った。

大阪に住んでいた頃は、よく友達と北陸に旅行をした。まれの舞台になっている能登半島もぐるりとドライブした。湾岸線を走ると『ゆずりレーン』と白線で書かれていて、キラキラした海風の匂いとあいまって、のんびりした気分が加速する。

最北端の『ランプの宿』にも宿泊した。その名の通り部屋にランプを灯すのだ。その温かな灯りを見つめていると、タイムスリップした気分にさせてくれる。露天風呂にはランプに照らされた湯気が立ち上り、波の音しか聴こえない…こんな所で暮らしてみたいなぁ~と僕は思った。

ゆったりとした時間の流れを満喫するのには本当に良い宿屋だった。またいつかあの旅路を訪れたいなと思う。