『ホテルアイリス』
『海』
『寡黙な死骸 みだらな弔い』 小川洋子/著
小川さんの本にあるムード?は、いったいなんだろう。
多数ある作品のわずかしか読んでないけど、
一貫して漂うこの空気はなんだろう。
死の中に美? 美の中に死?
みだらで厳か? 厳かでみだら?
これぞ作家ではないだろうか。
僕にはとうてい感じることの出来ないもの、
を確かにこの人は日々感じていて、感じ取っていて、
思いを巡らせていて、それを表現できる。
もしかしたら、ほんとは、
わずかしか表現していないのかもしれない。
読者に少しでもわかるようにしか表現していないのかもしれない。
が、確かにそこに小川さんにしかない世界がある。
共感できる人もいるのかもしれないが、
僕は、そこに行きたい、と願うだけ。
本を開けば、自分のまわりの空気が変わる。
何かに包み込まれ、入り込む。
ああ、そうそう。とか言えない。
安心とか不安とかじゃなく、身をまかせる。