加藤健一事務所
『モリー先生との火曜日』
@本多劇場(下北沢)
6月9日 マチネ
加藤健一さんが好きなのです。
だから、観に行きます。
モリー先生という大学教授と
ミッチという元教え子の話。
モリー先生が病気で亡くなるまでの物語です。
2人芝居で、とても濃密です。
人と人が、損得ではなく、心でつながることの大切さが、
数々の強いメッセージ性のあるセリフと共に、伝わってきます。
自分が100%正しくて、
愛手が100%悪くても、
相手を許しなさい。
というセリフがあり、
印象的でした。
つい、自分の正当性を主張する私。
つい、相手の非を責めてしまう私。
浅い人間です。
気になった点2つ。
2人以外の登場人物は、出てきません。
基本的には、2人以外の存在は、
舞台袖でやり取りをしているような形で、
処理されています。
ただ、「ミッチの奥さん」の存在は、
舞台上にいるものとして、無対象で演じていました。
私は、これに違和感がありました。
2人の、濃密な、精度の高い空間を、
その観客の想像力に任された人物(=奥さん)が
緩めてしまっているように感じたのです。
それから、題材は、とても素敵な話なのですが、
この本を上演するなら、映像の方が向いているのではないかとも感じました。
・・・どうして舞台作品なのだろう?
黒子が転換する演出なども素敵なのですが、
顔がアップで見えるほうがいい内容である気もしました。