11月24日に、梅若能楽学院 で行われた

清水きよし氏のパントマイムの舞台

「幻の蝶 vol.112」に行って来た。


高校の生徒にもぜひ観せたかったので、

希望者を募って、生徒とともに行ってきた。



清水きよし先生に初めてお会いしたのは、私が小学6年生の頃だ。

新宿の朝日カルチャーセンターで

清水先生がパントマイムの教室を持たれているので、

それに通い始めたのがはじまりだ。

(先生は、今もまだ朝日カルチャーセンターで講師をされている)

その後、高校在学中などはお休みしたものの、

断続的にパントマイムを習いに行っていた。


私が舞台活動をはじめたのは、

今から考えてみれば、このパントマイムがキッカケ。

今、それを仕事にするようになったのだから、

私の人生に、大きな影響を及ぼした存在であることは間違いない。



さて、今回観た「幻の蝶」は、

初演以来26年、

国内各地、アメリカ、ドイツ、オランダ、インドネシア、韓国、インドでも公演し、

国内外で高い評価を得ている舞台。


ヨーロッパのものと思われていたパントマイムを、

独自の演技演技様式と表現世界により

日本人のパントマイムとして結実させた清水先生の代表作である。



私は、過去に2回ほどこの舞台を見ている。

最後に見たのは、確か、高校生のときだった。

そのときも、「すごいなぁ」とは思った記憶がある。



8年ぶりに、「幻の蝶」を観た。


何とすばらしい舞台なのだろう。

空間を作り上げるって、こういうことか。

表現力って、こういうことか。


高校時代には、覚えなかった感動があった。



「幻の蝶」は、ソロ作品数作を、連続して演じる構成になっている。

全ての作品で、出演者は清水先生ひとりだけ。


衣装にも、メイクにも、装置にも、言葉にも、効果音にも、何にも頼らない。

あらゆる人物に、一瞬で化ける。

観客はそこに、世界が見える。

息を飲み、笑い、共感する。


もう、還暦を迎えるお年だが、

実に軽やかに、重力を感じていないかのような動き。


途中、涙がぐわぁぁっとこみ上げてきた。


以前観たときには、わからなかったもの。

今回、色々わかった。

何度も観て、そこでまた新しい感動を覚えるのは、

きっと、その作品が深いからだ。

いい舞台は、何度も観るからこそ、余計に良さが光るのだと思う。



皆さんにも、ぜひ、見ていただきたい。



終演後、清水先生と生徒達のトークの時間を設けていただいた。

生徒達からは、私にとっても興味深い質問が投げかけられ、

先生は、その一つ一つに、丁寧に答えてくださった。



今になって、

あの、小学6年生のとき、

偶然、清水先生の教室に習いに行った幸運に感謝する。