◎筋肉をいかにいじめるか、では良いトレーニングにはなりません。


夏の暑さも感じ方ひとつで快適になる大森です。

夏は暑いのは当たり前だし、冬は寒いのが当たり前で、(逆だと異常気象って不安になりますし。笑)

その季節はその時にしかやって来ないので、楽しもうと思うと、意外と楽しめるものです。

Let's ポジティブ。( ̄▽ ̄)



今回は、筋肉をいかにいじめるか、という発想のトレーニングはオススメできません、というお話です。


単純に「筋肥大」を目的にする場合には良いかもしれませんが、

一般の方やパフォーマンスを高めたいアスリートやパフォーマーの方は、

筋肉をいかにいじめるか、キツく感じるようにトレーニングするか、だけを目的にすると

かえって動きが固くなり、バランスの悪い筋肉になりやすく、疲れやすくなり、ケガの原因になりやすいです。


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トレーニングは「過負荷」なので、いかに負荷を与えるかというのが重要なポイントになります。


その負荷のかけ方を「筋肉をいじめるように」となってしまうと、そのトレーニング効果は

筋肉を固くしてしまったり、バランスの悪い筋肉になりやすく、疲れやすくなり、ケガの原因になりやすいです。


キツく感じるには、筋収縮を高めれば高めるほど効いてきます。

車で言えば、ギュッとブレーキを踏んだ状態です。


その状態で動こうとすると、めっちゃキツいですよ。

自分でブレーキを掛けながらアクセルを踏んでいる状態ですからね。


車、壊れますね。



そうではなく、あくまで目的をもった負荷のかけ方を考えましょう。


筋肉は、いかに「固めるか」ではなく、いかに「動かすか」です。

もちろん、動きのためには「安定性」も必要なので、動かさずに固める(ような)ところもありますが、

それは固める、というよりは「支える」というイメージであり、

結局は動くための「使い方」です。


ウェイトトレーニングであっても、そのウェイトをいかに扱うか、そこに集中します。


筋力発揮には「弱い筋肉が基準になる」というルールがあり、

力の流れの途中で弱い筋肉があれば、その筋肉を守るために全体の筋力発揮がセーブされるんですね。

痛いところがあると力が抜けるのはそのためです。

人間の防衛本能は強いですからね。


ですから、部分的なトレーニングであっても、全身を使う意識が重要ですし、

全身を使うためには、ただ筋肉を固めるような筋力発揮では、かえって効率が悪いのです。


動くための安定性、これがキーワードですかね。



「追い込む」という言葉を使いますが、それはいかに「集中するか」ということだと思っています。

回数やセット数を重ねて、ツラくなったときに集中してもう1回…ッッ!とがんばるのは、

チャレンジですし、それによってポテンシャルは上がりますし、可能性を感じます。


「必死さ」や「集中力」を持ってトレーニングすればするほど、高レベルのトレーニングになります。


それは、ただキツい、というトレーニングとは似て非なるものです。

周りから見たら、ただキツそうに見えるかもですが。



ただキツい、というイメージがトレーニングにはあるのは、キツくするのがトレーニングだというイメージがあるからかもしれませんね。

たしかに「過負荷」なのでキツいのですが、そのあとに「達成感」があるかどうかがポイントだと感じます。

初心者の方は、弱い負荷でも達成感を感じることができるので、まずは身体を動かすことから始めましょう。



なんであれ、「いじめ」良くないですからね。(^_^;)




今回も最後までご覧いただき、ありがとうございます。

皆様がより健康で快適にいられますように。



大森 剛 / OMORI TAKESHI
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