◎身構え過ぎない。時は「勇気を持って」リラックスしましょう。~ケガを未然に防ぐために⑥



安定した場所にとどまらないように、カラダは出来ているかも知れません。


今週は「ケガを未然に防ぐために」をテーマに書こうと思います。


ケガは油断した時に起こります。

四六時中意識し続けるのもムリがありますが、

理想は、意識したことが習慣になって、無意識でもできるようになることです。

そのための方法として、自分のカラダのイメージを変える、というのがあります。

そんな話⑥『身構え過ぎずに、時には「勇気を持って」リラックスする』イメージを持ちましょう。


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姿勢の崩れというのは、ある種の防衛本能です。

・カラダが疲れた時
・カラダをかばう時
・身を守ろうとする時

そのような時に、カラダを守り、休もうとする反応が起こります。

関節を曲げ、背筋を緩め、重力に身を任せ「安定」しようとします。

地面に近づけば近づくほど、カラダは安定します。

これは、物理的なものなので、そういうものだと思った方が良いです。

時には何かに寄りかかり、出来たら横になりましょう。


しかしながら、その状態は活動的ではありません。

カラダは動かしにくいです。

ここが今日のポイント、1つ目です。



カラダが動きにくい状態なのに、人は無理やりカラダを動かし(働き)ます。


結果、姿勢が崩れたまま筋肉を動かそうとするので、筋肉や負担が掛かり、

固くなり、痛くなり、さらに姿勢が崩れていく…、悪循環です。



どうすれば良いのか?

合気道や剣道などの武道の達人をイメージしてみて下さい。

あるいは、柳に風、のような柔らかな草木をイメージをイメージしてくみて下さい。

チカラなんて、いらないんじゃないか、そんなイメージです。

カラダが浮くように、スッと立って(座って、歩いて)います。


いろいろなことを考え、感じ、想い、がんばって働いている頭を、スッと浮かせます。

首が長くなります。

肩、腕はリラックスです。

背中はナチュラルなカーブを描き、

お尻は軽く浮き上がり、

お腹も適度に抑えられています。

お尻から脚のアライメントも保たれています。


こんな、ふわふわした感じは、確かに不安定です。

でも、動くのには適しているんです。

ここが今日のポイント、2つ目です。



逆の表現からしますが、

「抜き足、差し足、忍び足」というのがあります。

あれは、全身の重心を下ろし、後ろ足に体重を乗せたまま前足を地面に付けて、
徐々に前足に体重を移動させて歩きます。

安定はしてますが、遅いし、まず歩きにくいです。

でも実際、その「歩きにくい歩き」をしている人は、わりと多いです。

足取り、重いなぁと感じたら、それです。(^_^;)



そうではなく、先に書いたように、カラダを浮かすくらいのイメージで、

重心から先に動き、それを追いかけるように脚が動く。

そうすると、足取りも軽くなりますよね。



例えば、子供がぴょこぴょこ歩くように。

例えば、たんぽぽの綿がふわふわと飛んで行くように。

そうすれば、転んでもカラダが軽く使えていれば、擦り傷くらいで済みます。

さらに、姿勢や動きの軽さ・重さは、そのまま体重の軽さ・重さにつながります。(筋肉や脂肪の付き方、代謝などの理由で。)



まとめると、動かない方が安全かもしれませんが、

代謝が下がり、どんどん動けなくなります。


ケガはなくとも、病気をしてしまうでしょう。


人間は動く生き物です。

動きやすさを前提にした方が良いように、カラダは間違いなく出来ています。


動きやすさを得るためには、動かない安定感からは飛び出す必要があります。

それって、勇気が必要なことかも知れません。


でも、多くの人に、その勇気に見合った良い体験が得られるものです。


さぁ、カラダを軽くイメージして、一歩を踏み出しましょう。

飛び出すイメージ


軽く動くイメージは、カラダを実際に軽くします。

代謝を上げ、カラダを活性化させ、

そして、もっとより良く動けるようになります。

好循環が生まれます!



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余談ですが、

DragonAshの「Let yourself go,let myself go」という詩で、

恐れから来る一歩の遅れ それがもたらす致命的なロス
悩む前にカラダで反応 勇気ある者が持ちうる本能


という一節が好きで、その通りだと思うし、そうしたいけど、
気づくと出来てない自分がいるんですよね。

ここで思い出して書いたのもキッカケかと思いました。

これからも頑張ろう。(^_^;)


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今週は『ケガを未然に防ぐために』をテーマにブログを書いてきました。

長らくお読み頂いてありがとうございます。

何かのおチカラになれればと思います。


今後も何かテーマを決めて書くこともあるかと思います。

感想や「こういうテーマを読んでみたい」などがあれば、下記ウェブサイトよりご連絡頂ければ幸いです。



皆様がより快適なカラダでいられますように。



大森のウェブサイト『ラージフォレスト』では、カラダのこと、健康のこと、
いろいろな疑問やご相談に、できるだけお答えしたいと思っています。
お気軽にご利用下さい。

⇒■大森剛のウェブサイト:ラージフォレスト



大森 剛 / OMORI TAKESHI  

ひとりひとりのカラダと向き合い、バランスを整え、心身を快適にするサポートをしているコンディショニング・インストラクター。

→1対1でカラダのコンディションを整えるところからスタートしたい場合は『パーソナルトレーニング』がオススメです。

→より自分と深く向き合うための『ヨガ・パーソナルセッション』も行ないます。

→少人数制のヨガレッスン、有酸素運動でカラダを引き締める格闘技系レッスンも行なっています。
⇒東横線・元住吉のフィットネススタジオ・カラーズ

→大手フィットネスクラブにて、パーソナルセッション、ヨガや調整系のグループレッスンもしています。

⇒姿勢改善。動作改善。ラージフォレスト