日本で暮らす私たちが、今後のためのファイナンシャルプランニングを考える上で、欠くことのできない外貨。
これまでのマネー講座でも、外貨について触れてきました。
日本と外貨というキーワードから外せない地域「香港」。
今回は、10月初旬に行われた海外視察ツアーから、香港の様子を、少しご紹介します。
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・為替レート
まずは、この日の為替レート![]()
香港ドルの欄を見ると、1香港ドルを12.35円で両替してくれると、表示されています。
日本円の欄を見ると、1円を0.0926香港ドルで両替してくれると、表示されています。
分かりやすく、1香港ドルが何円になるか計算してみます。
1/0.0926=10.799136…
約10.8円になります。
セントレアで両替するのよりも、香港で両替した方が、1香港ドルあたり、1.55円安くなるという計算です。
もし、1万円両替したとしたら、
セントレアでは、約809HKDになるのに対し、
香港国際空港では、約925HKDになり、その差は116HKD。
日本円に換算して、約1250円は余分に、手数料を支払う計算になります![]()
一般的に、金融が進んでいる地域ほど、ATM利用や両替など、銀行での手続きに対する「手数料」が安くなる仕組みになっています。手数料でお金を稼がなくとも、銀行はほかでしっかり稼げるのですね~。
日本は、金融や通信に関しては後進国です。
銀行での手続きにかかる手数料は、他の国よりも高額です。
電話料金や、郵便なども、同じことが言えます。
つまり、業務内容に無駄があったり、効率が悪かったりするので、利用料で稼がないと成り立たないという現実があります。
日本の空港にある銀行で、外貨両替をしている光景をよく見かけますが、せっかく海外に行くのに、日本で両替をすることほどもったいないことはありません。
円高のチャンスで、出発した後では円安に転じるかもしれない、という不安から両替をしても、レートよりも高い手数料を支払っていては、本末転倒です。
また、日本人は語学への不安から、言葉の通じる国内で両替したい…と考える人もいるようです。
しかし、両替所へ行って日本円を出せば、何も言わなくても現地通貨に両替をしてくれます。
海外で両替をすることに対して、必要以上に警戒心を持たなくても良いと思いますが、いかがでしょうか![]()
・銀行の窓口
日本の一般的な銀行は、口座残高の金額にかかわらず、一律に受付番号をもらって、番号が呼ばれるのを椅子に座ったり、立ちながら待っています。
下の写真2枚は、香港にある同じ銀行の同じ手続きができる窓口の写真です。
上の写真は事務的な空間の中で、列に並んで自分の順番が来るのを待っています。
下の写真は、ラウンジの中でゆったりとソファに座り、奥に設置されているコーヒーマシンでコーヒーやカフェオレを淹れ、飲みながら自分の受付番号が呼ばれるのを待っています。
この違いは、なんでしょうか?
そう、お察しの通り、口座残高の違いです。
HSBCやシティバンクといった海外の銀行では、金額が多い顧客ほど「上顧客」と捉え、より快適なサービス、より有利な手数料の適用をしてくれます。
ちょうど航空会社が、よりたくさん自社の飛行機に乗って下さるお客様にステータスを付与し、より快適なサービスを提供するのと同じ考えですね![]()
日本人の感覚では
「1000円しか入っていなくても、1000万円の預金があっても、利用者には違いないのだから、サービスに差をつけるのは不公平だ」
と、考えるようですが、国際社会から見ると
「1000円しか入っていなくても、1000万円の預金があっても、同じサービスしか受けられないのは、利用頻度が違うのに不公平だ」
と、考えるようです。
・日本の強み「食文化」
金融に関しては遅れを取っている日本ですが、進んでいるものも、もちろんあります![]()
製造業や工芸品、丁寧な接客、美味しくて安全な農作物、そして食事![]()
反日騒ぎがまだ収まらないこの時期、日本のラーメン店の前に人だかり。
どうやら、日本食人気は影響を受けないようで、順番待ちの人々が、お店の前で席が空くのを待っているようです。
待ったり、並んだりするのがキライな、せっかちな気風の香港人。
それなのに、日本のラーメンを食べるために、順番待ちをしているのに、驚きました。
中には、女性一人で来店している人もいました。
言葉を聞いていると、ほとんど香港人のようです。
お店のスタッフは
「いらっしゃいませ」
「2名様です」
「お待たせしました」
「ありがとうございました」
など、香港なまりのある日本語を連発。
メニューも、広東語ではなく日本語を大きく記載し、その下に小さく広東語と英語が書いてありました。
ここに限らず、日本食のお店の多くは、日本語や日本のスタイル、日本人好みの味をそのまま前面に打ち出し、香港から見た「非日常」を提供しているように見えました。
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改めて、日本に生活する私たちが将来を考えるうえで、さまざまなヒントや学びが香港にはあると感じます。
政治・外交がどうであれ、民間レベルでの交流が、欠かせないように思います。





