第7回 描くことで癒されるアート塾が開催されました
講座の様子をレポート。
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前回のアート塾終了時に、先生から珍しく次回予告がありました。
「次回は、にんじんを描かずに描きます~」
描かずに描く。
その言葉にみなさん興味津々。
「前にやった、たらし込みの技法で描くんじゃない?」
と、想像を膨らませていました。
それからひと月経って。
いよいよ、「描かずに描く」の意味が分かります![]()
使用する画材と、モチーフ。
黒い台紙の上に置いたにんじん。
それを見ながら、オレンジ色の紙に墨で描いていきますが…。
このとき、「にんじん」を描くのではなく、黒い台紙を描いていきます。
この、「にんじんではなく、台紙に焦点を当てる」という行動は、とても脳が刺激されます。
通常、にんじんが置いてあると、台紙ではなくにんじんを見てしまうもので…。
特に、左脳の働きが強い人ほど、なかなか切り替えられず、頭の中が混乱してしまう傾向があるそうです。
確かに、「物の形を見る」ことを司るのは左脳。
デジタル思考の方ほど、「黒い台紙が見えない」ということが、起きるのでしょうね。
さて、黒い台紙を描いていくと、にんじんが乗っている部分は黒く塗れないので、塗り残されます。
けれど、「にんじんの形」を描いている訳ではないので、塗り残した部分も、キレイなにんじんの形にはなりません。
そこに、パステルで「にんじんの表面」を感じながら描いていきます。
いままでりんごやパパイア、ブロッコリーなどを描いてきましたが、いつも「中身」を感じて描いていましたが…。
中身を感じないのは、アート塾では新鮮な感じです。
そして、出来上がった作品
見ているだけで土の匂いまで感じられる作品や、切り落とされた葉まで見えそうな作品、育まれた過程もイメージが浮かんでくるような、存在感ある作品と、それぞれ個性的で素晴らしい作品が誕生しました
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「にんじんでも、特徴がないほうが描きやすい、と思っていたけれど、曲がっていたり、太かったり、変化がある方が、味があって、いい作品になるって、わかった」
「パステルで描こうと思っても、にんじんの形が見えてこないから、どう描いたらいいのかわからなかった。周りの人がどう描いているのか、気になって仕方がなかった」
などと、素晴らしいご感想を多く頂きました
人も、「特徴がないより、人と違う方が素晴らしい」ですし、「どう描いたらいいのかわからない」と感じるくらい、今までとは異なる働きを、脳がしたわけですから。
月に1度というペースですが、明らかに、1年前よりも「見る力」「感じる力」「人と異なることを楽しむ力」が増してきているのではないか、と、拝見していて感じました。
次回の「描くことで癒されるアート塾」は、1月20日(日)14時~です。


