政府と日銀が、年2%のインフレ目標を明記した共同声明を、発表しました
これは、どういうことを言っているのでしょうか
この機会に、考えてみたいと思います。
簡単に言うと。
現在100円で買えるもの。
これが
来年は2%値上がりして、
100×1.02=102円。
再来年にはさらに2%値上がりして、
102×1.02=104.04円。
その翌年もさらに2%値上がりして、
104×1.02=106.12円。
になる、ということです。
最近の食品関係では、露骨な値上げを嫌ってか、値段は変えずに内容物を小さくしていく方法を取ることもあるようですが…。
毎年2%ずつ小さくしていくと、そのうち、元のサイズの半分になってしまうかもしれませんね(笑)
では、何年経つと、100円で買える食べ物の量が、半分になってしまうのでしょう?
言い換えると、物価が2倍になるのは、何年後でしょうか??
これを計算する、簡単な計算式があります
『72の法則』と呼ばれるもので、資産運用の時などに元本を2倍にするおおよその年数、または金利が求められる計算式です。
イタリアの数学者で「会計の父」と呼ばれるルカ・パチョーリが、著書の中で述べているそうですが、一部ネット上ではアインシュタインの発見とする説も、流れているようです。
式は、以下の通り。
72÷金利(%)=年数
例えば、100万円の貯金が、何年後に2倍になるかを計算する場合。
バブルの頃は、年利6%などザラにありました。
そうすると、
72÷6(%)=12(年)
6%の定期預金で12年預けておけば、100万円が200万円になる、という計算です。
現在の金利。
そこそこ良いのでも年利0.05%くらい。
計算すると、
72÷0.05(%)=1440(年)
今の金利では、1440年経たないと100万円は200万円になりません![]()
気合を入れても、そこまで長生きはできませんね…。
さて、前述の『年2%のインフレ目標』。
もう、お分かりのように、
72÷2をすれば、物価が2倍になるのが何年後か、計算ができます
72÷2(%)=36(年)
今から36年後には、物価が2倍になるという予測です。
36年後というと、ちょうどアラサー・アラフォーの皆さんが、年金をもらう頃ですね。
年金は、その時代の物価の高低にかかわらず、額面で決められています。
今のところの金額は…。
国民年金は2万円。
厚生年金は8万円。
今もらっても、お小遣い程度ですね![]()
毎年2%ずつ物価が高くなる「年2%のインフレ目標」。
何かを買うのに、今より多くのお金が必要となるので、毎年2%ずつ「お金の価値が下がる」という言い方もできます。
この目標通りに推移すると、36年後に物価は今の2倍。
厚生年金を額面通り8万円もらったとしても。
今の4万円ほどの価値しか、ない時代になっていると、言えます。
これでは、家賃さえ払えないでしょう。
これに加えて、日本円は、日々安値の方向へ進んでいます。
(円安の理由はマネー講座第6回 をご覧ください♪)
今回の共同声明により、さらに速度を増すことも、考えられます。
時代は、刻々と変化しています。
いつまでも、日本にしがみ付いた、古い考え方、古い労働条件に囚われていると、想定以上に苦しい状態に陥らないとも言えません。
現状を把握し、いまできる「お金を守る方法」を率先して学んでいくことが、欠かせません。
広い視野を持ち、自分を過小評価することなく、豊かな人生を歩んでいきたいものです。