あなたは宝くじを買いますか
よく
「買っても当たらないけど、買わなきゃ当たらない」
と、発売ごとに購入される方が多くいますね。
「買っても当たらない」は、言えて妙。
データを見てみると、1等の当選確率は1000万分の1。
交通事故で死ぬ確率が、1万分の1と言われているので、それよりもはるかに低い確率ですね。
カジノで億万長者になる確率が、60万分の1なのだそうですから、カジノよりも億万長者になる確率はずっと低いということ。
なぜ、それほどまで当選確率が低いのでしょう。
それは、今の宝くじができた目的から、読み解くことができます。
江戸時代から「富くじ」というものはありましたが、現在の「宝くじ」が発売されるようになったのは戦後。
目的は「戦後の復興費を調達する」こと。
費用を調達するためですから、当然、当選確率が低くなります。
そんなものを、戦後でお金も物資もない国民が購入するだろうか、という疑問がある中で、販売されました。
その結果は、バカ売れ。
ほとんど当たらないことがわかっているにも関わらず。
「当たれば一攫千金だし、当たらなくても復興に役立つなら」
という、日本人らしい温かい心の表れでしょうか。
日本人の国民性として、「人の役に立つという大義名分があれば、よろこんでお金を出す」ということが、判明した出来事でした。
その性質は、いまも変わっていないようです。
消費税が導入された目的も「福祉」のため。
これが「軍事」のためと謳われたなら、おそらく導入されることはなかったでしょう。
また、「個人向け復興国債」の人気にも、表れています。
中身は、これまで発行されてきた個人向け国債と、まったく同じ。
違うのは、それによって調達した資金の使いみちが、震災からの復興に限定されていること。
そして、復興国債を買った人に、国への資金提供に対する感謝のしるしとして、財務大臣から感謝状が贈られるというおまけがついている点だけ。
それなのに「大変な方のお役に立てば」との思いからか、多額の申し込みがありました。
「復興目的」の予算が、何に使われているのかは、報道で見る通りですが…![]()
さて、戦後復興を目的に販売されたのが始まりの、日本の宝くじ。
法律で
「当選総額は、その発売総額の5割に相当する額に、加算金を加えた額を超えてはならない」
とされています。
加算金とはいわゆる「キャリーオーバー」と言われるものです。
ですから、ほとんどの宝くじの払い戻し率は50%以下。
世界的に見ても、ここまで率の低い宝くじはおろか、ギャンブルもそうそうないそうで…![]()
日本の宝くじは、世界でもっとも割の合わないギャンブルとなっています。
アメリカでは、「貧乏人ほど、還元率の低いギャンブルである宝くじを買う」という言葉もあるそうです。
しかし、それでも「一攫千金」を狙って、宝くじを購入する方は、多くいらっしゃいます。
もちろん、どんなに確率が低くとも、必ず1等を当てている方はいらっしゃるわけで…。
それも「買わなければ当たらない」に当てはまりますから、そう思って買われるということですね。
では、払い戻し率50%以下の日本の宝くじ。
売り上げは、どこに行っているのか、ご存知ですか?
宝くじの収益は、日本の場合、大半が地方自治体に入ります。
残りは、日本宝くじ協会の運営費(これも税金のようなもの)に、充てられます。
つまり「宝くじ」という衣をまとった「税金」とも言えるわけです。
純粋に所得税や消費税を上げると、大騒ぎになりますね。
宝くじという衣をまとわせれば
・あまり知識のない人
・所得の低い人
・宝くじを買う以外に夢や目標を持てない人
が、それとは知らずにせっせと購入してくれる。
宝くじの実態は、実に便利な税金集めの方法なのです
日本の宝くじが世界で一番当選確率が低いのであれば、世界で一番当選確率の高い宝くじ、というものも、もちろんあります。
それはドバイの『Millennium Millionaire』
これは5000口で1シリーズとなっています。
毎回5000口が完売すると、直後に抽選。
その5000口の中から、1人に100万ドルが当たるという仕組みです。
5000口が完売すると、メールでいつ抽選が行われるか連絡があり、抽選結果はメールと郵送でお知らせしてもらえます。
当選すると、当選金を受け取るためのセレモニーに、招待を受けます。
もちろん、ドバイで開催されますので
・ドバイへ行くためのエミレーツ航空ビジネスクラス往復航空券
・全室スイートのドバイ7つ星ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」14泊分の宿泊券
も、当選者には用意されています。
日本とドバイ、同じ宝くじでも大きな違いがありますね。
日本の宝くじが「戦後復興」を目的に始まったのに対し、ドバイの宝くじは「エンターテイメント」なのです。
世界中から集まるお金持ちをさらに楽しませるため。
そして、さらに多くのお金持ちに来てもらうため。
ほんの50年前まで、砂漠に囲まれたさびれた漁村だったドバイは、このような努力をたくさん積み重ねて、今の発展を手に入れたのですね

ちなみに、日本国内で海外の宝くじを購入したり、販売して利益を得ることは、違法となりますのでご注意を。
よく詐欺で、申し込みした覚えのない海外の宝くじが「当選した」とか「当選のチャンスがある」と、連絡があるパターンもあるそうですが、それ自体知識があれば「非合法な話」ということが、わかりますね。
もちろん海外で自分自身が購入して、海外で賞金を受け取るのは合法です。
当選の際は、日本に税金を納める必要がありますので、お忘れなく。
還元率が低く、税金の塊である日本の宝くじ。
交通事故に遭う確率より低い1等を狙うよりも、堅実な資産形成の方法を選択した方が、理に適っていると言えるのではないでしょうか。
