隣の芝が青い?自分の芝は? | 凛々かる生活 in パリ

凛々かる生活 in パリ

凛として、そして軽やかに♪
原始反射統合+クラシックバレエによる【4Bムーブメント】や、強みと資質を読み解く【クリフトンストレングスセッション】等をパリから提供しているSurrusca 亜伊子のリリカルな、そしてちょっとマニアックなパリ統合生活をお伝えするブログです

最後にヘアカットしてから早1年半。。。

 

2019年11月に日本でショートボブにカットして以来、一度もカットしていなかった私。

 

気づけば立派なロングヘア。

さすがに頭が重くなってきたこともあり、先日ようやく断髪してまいりました♪

 

メトロで見かけたパリジェンヌ

 

首や顔に髪がかかるのが苦手でいつも結んでいるので、この日はものっすごく久しぶりにまっさら状態の髪をおろしてメトロに乗っていました。

 

4人掛けシートの目の前に乗っているパリジェンヌ。。。

 

髪の毛が私好みのクルクル加減で、超可愛い💗

 

私は、クルクルヘアが大好き。

 

わあ💗いいな~💗

私もこんなクルクルヘアが欲しかったなぁ💗

パーマじゃ手に入らないよね~

 

なんて考えながら、怪し過ぎないよう気をつけて、でもやっぱり羨望の眼差しでパリジェンヌに見とれていました。

 

すると、そのパリジェンヌと目が合ってしまった💦

さらに話しかけて来たではありませんか💦

 

パリジェンヌに言われた言葉とは・・・

 

てっきり

 

「ぶしつけに見るんじゃないわよッ!」

 

と怒られるのかとドキドキしたのだけど・・・・

 

「あなたの髪、真っ直ぐでサラサラで素敵ね。私もそんな黒髪に生まれたかったわ」

 

・・・・ですって!

 

思わず

 

「私は、あなたのような髪が良かったと、今思ってたんだけど!」

 

と返し、2人で笑い合ってしまいました。

私のフランス語力で言いたいことを理解してくれたパリジェンヌちゃん、メルシーボーク―✨

 

自分の持っているものの美しさや素晴らしさ。

分かっているつもりでも、ついつい他の人の持っているものが気になって、そして羨ましくなっちゃうもんなんだな、、、

 

先に降りて行った彼女と手を振り合いながら、そんなことを考えていました。

 

 

移住してから、思うこと

移民大国・フランスの都市パリに住んでいて、本当に様々な人種、バックグラウンドの人達に囲まれていると日々感じます。

 

日本人もたーーーくさん!

 

みんなそれぞれ、それぞれの理由や事情でこの国に暮らしています。

 

お仕事で。

駐在帯同で。

語学留学で。

研修で。

パリ暮らしに憧れて。

フランス人との結婚で

 

もっともっと、滞在している日本人の数だけの理由があるでしょう。

 

私は、というと。

夫はフランス人だけど、日本で出会って日本で結婚して、その先もずっと日本で暮らす予定でした。

日本語「ほぼペラ」で仕事も安定していた彼もそれを希望していたし。

 

それが息子(私は再婚で、息子は私の連れ子で100%日本人)の、「フランスの学校に通いたい」という発言で一転!

 

ここには詳しく書けないのだけど、息子の希望だけでなく「フランスの学校に行こうか」と考えるだけの理由もあり。

 

話が持ち上がり、家族会議を重ね、半年後にフランスへ移住して来ました。

 

私の事情はそんな感じ。

自分の都合でも、自分の希望でもなく。

フランス語を習得しよう!とか、パリで憧れのパリジェンヌ暮らし!とか、そういう目標も夢も無く。

 

ただただ、「息子の未来のため」「家族が仲良く暮らして行くため」。

 

それだけを考えて半年間準備に奔走し、このパリにやって来ました。

 

「旦那さんがフランス人だからビザの心配無く暮らせていいよね」

「ロックダウンでも1人で寂しくなくていいよね」

「子供がいていいよね」

 

色々と言われます。

 

確かにその通り!

 

でもね。そんな私が他の方をそういう風に見ると、

 

本帰国を自分で決められる人が羨ましい

日本に帰る場所がある人が羨ましい

フランス語の勉強にお金と時間を掛けられる人が羨ましい

家で自分1人の時間を持てる人が羨ましい

自分が食べたくなければ料理しなくてもいい人が羨ましい

 

なんて本音があるのも事実。

 

仕事も家も最初から決まっていていいな、と思うことも

旦那さんの実家がお金持ちでいいな、と思うことも

持ち家でいいな、とか

治安の良いエリアに住んでいていいな、とかとか

日本の家族から荷物送ってもらえていいな、とかとかとか

 

・・・・・言い出したらキリが無いほど、本当にみなさんの芝が青々と見えて、羨ましくて仕方ない!

 

子どももそう。

 

周りは、うちの息子を「いい子で羨ましい!」と言ってくれる。

 

確かに良い子。

17歳というお年頃だけど、家でたくさん話すし笑うし、私のオヤジギャグに付き合ってくれて、夜はお酌もしてくれるし、お代わりのビールも持って来てくれる(そこ?)。

 

でもね。

自分からどんどんお勉強する子、

成績の良い子、

家のお手伝いを率先してやってくれる子、

部屋をちゃんと片づけられる子・・・

 

よそのお子さんの話を聞いて、「いいな~」と思う事、しょっちゅうです。

 

なんでもかんで、他人が羨ましい!いいな~!

 

でも、それと、自分を可哀想‥と思うこととは、また別かな。

 

みんなそれぞれ頑張ってるんだ!

 

みんな、本当にそれぞれ。

良いことだけ!の人の方が少ないんじゃないかな。

 

実際、セッションに来て下さるクライアント様でも、自己紹介だけ伺っていると、

 

仕事もプライベートも絶好調!全て手に入れられているように見えるのに、なぜ私のところへ???と思えるような方もたくさんいらっしゃいます。

 

お話が進む中で、苦しい胸の内や置かれている厳しい状況を知り、一見華やかに見えるこの方が、どれだけの苦悩を抱えてここまで頑張って来られたのかと、胸が張り裂けるような感覚になる時があります。

 

みんなみんな、頑張ってる。

私も、頑張ってる。

 

そう。私達は頑張ってる!

 

だからこそ、隣の芝が青く見えるのだと思う。

自分の持っていないものがまぶしく輝いて見えるのだと思う。

 

でも、それで、いいと思うのです。

 

隣の芝が青くて良いな~って。思っていい。

 

でも、分っておくべきは、

 

隣の芝は隣のもの。

 

どんなに羨ましくても、それは隣の芝で自分のものにはならない、ということ。

 

隣の芝を見ながらも、私達は自分の芝を育てていくべき。

 

自分の芝を見て、知り、受け入れて、そこからどう自分の芝を育てて行くかを考える!

 

あなたが「いいな~」と思っているお隣の芝があるように、

「いいな~」と、あなたの芝を見ている人がいるかも知れませんよ?

 

自分の芝、見てますか?

どんな状態ですか?

お手入れしてますか?

肥料あげてますか?

育ち始めている小さな芽、見えてますか?

はじっこで、花を咲かせている名も無き雑草、見逃していませんか?

 

 

 

 

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