違うことが当たり前…夏のパリにて | 凛々かる生活 in パリ

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凛として、そして軽やかに♪
原始反射統合+クラシックバレエによる【4Bムーブメント】や、強みと資質を読み解く【クリフトンストレングスセッション】等をパリから提供しているSurrusca 亜伊子のリリカルな、そしてちょっとマニアックなパリ統合生活をお伝えするブログです

久しぶりの更新です💦

 

実は、8月の1か月間、パリの某語学学校で夏期講習を受けていたワタクシ。

元々が一極集中型な上、久しぶりの早起きとお勉強生活ということで、この1ヶ月はとにかく体調と気力維持に努め、他のことはなるべく気にしない!という生活を送っていました。

 

語学学校に行った理由はいくつかあります。

 

まずはもちろん、フランス語向上…いや、向上というよりも『リハビリ』かな滝汗

なにせ昨年は父の病気もあって日本⇔フランスを行ったり来たり。

ようやくフランスに戻って、さて!と思ったところでロックダウン。

 

フランスに住んでいながら、全くフランス語を使っていない💦

 

万年、初級レベルの私のフランス語ですが、ここに来てその初級レベルですら怪しくなって来ました笑い泣き

というわけで、そんな自分に喝を入れるべくの語学学校!←独学とか自習とかが出来ない人(笑)

 

そして、もう1つの理由。

 

とにかく家から出たかった(笑)

元が『1人の時間が絶対必要』な私が、3月中旬からのロックダウンでずーーーーっと家族と一緒。

ロックダウン明けも、息子はそのまま夏休みに突入だし、夫もほぼ在宅。

 

私‥‥限界でした💦

 

そして、まだある理由。

 

強制的にでも、規則正しい生活を送りたかった。ということ。

元が超ロングスリーパー(HSPあるある)の昼夜逆転傾向。

そんな私が家族でロックダウンになったもんで‥‥就寝時間はどんどん遅くなる→起床時間はどんどん遅くなる→酒量も増える・・・・・

と、もうドロドロ滝汗

日中はなるべくメリハリのついた生活リズムを心掛けてはいたけれど、なにせ元が怠け者。

ズルズルダラダラの男性陣に見事引きずられては日々、『ああ、今日も何もしなかった』なんて思っちゃったりして。

 

他にも、大人気のこちらの夏期講習だけど、今年はこんな状況なのでもしかしたら少人数でしっかり授業が受けられるかな?なんて思惑もありました。

 

とまあ、こういった理由から、夏の短期講習で対面授業を復活させている語学学校を探し出したワケです。

正直出費は痛かったけれど、これはもうフランス語だけの問題じゃない!ということで、ドーン!と支払いましたよ(笑)

 

夏期講習は、1日3時間授業を週5日、4週間。

授業は9時から。。。。まずは早起きが最大の難関←そこから(笑)

自分で決めておきながら、講習が始まる数日前から『起きれるかな~』『大丈夫かな~』と不安でいっぱい。

 

こんな私が、息子が小さい頃はちゃんと起きて色々お世話していたなんて、自分で信じられないぐらい朝寝坊が身についちゃってるんです💦

 

6時半起床と決めて、学校生活のスタート!

初日は緊張もあってズバッと起きたけど、2日目と3日目はきつかった・・・チーン

 

校内にあるお庭で浴びる朝日が目に染みる日々でした笑い泣き

 

夏期講習のクラスは、最初は15名の生徒からスタート(定員18名で例年満員御礼らしいので、今年はやはり少な目)。

 

初日教室に来たのが14名で、その日の休憩時間に2名が『難しくて無理です!』と、直訴して別のクラスへ移動~。

翌日の休憩時間にもう1人が『全然分からない!』と、これまた別クラスへ移動~。

3日目になって、1人が『上のクラスに行きたい』と、別クラス移動~と思ったら、入れ替わるように上のクラスから1人が入って来ました。

 

というわけで、12名のクラスメイトで落ち着いての夏期講習スタート!

 

先生は、この学校で30年教えているというベテランのおじいちゃん。

よくあるタイプの『威圧系』『偉そう系』ではなく、ノリも良く冗談も言う、元気で明るいおじいちゃん先生。

教え方は別として(笑)、その情熱と生徒に親身に接する姿勢は賞賛モノ。

 

クラスメイトは、12名11国籍という超スーパー多国籍✨

ここまで国籍かぶらないのは珍しいんじゃないかな?

ここは毎夏、アメリカ人の生徒がすごく多いと聞いていたし、日本人もたくさんいるので有名だけど、さすがに今年はそんなにいなかった💦

 

アメリカ

アイルランド

ベネズエラ

イタリア

ウクライナ

ルワンダ

ブラジル

ルーマニア

台湾

中国

日本←ワタクシ

 

という、本当に世界各地から集まったクラス。

 

このコロナ禍、一体どんな人が来ているのかと私も気になっていたのですが・・・・

 

ロックダウン前からワーホリでフランスに来ていた人や、私のような在住者。

母国がロックダウンになる直前にフランスに住んでいる身内を頼って来ていた人。

そして、ローマの大学から研修で来ている人が半分。この人達がいなかったら、もしかしたら夏期講習は開催されなかったんじゃないかと思うほど、ローマ組がたくさんいました。

 

みんなね。すごいの。

母国語はもちろん、英語ペラペラ。

ローマ組は、母国語と英語に加えてイタリア語もペラペラ。

そこに、フランス語。

 

みんな、3か国語目、4か国語目でフランス語を学んでいるというね。

私なんかは英語も危ないのに💦←母国語も怪しいという話

 

年齢は、20代前半~50代までと幅広く、でも1つのクラスに入れば年齢は全く関係無く、みんな和気藹々として雰囲気の良いクラスメイト達でした照れ

 

授業はハード・・・内容もだけど、そもそもダルダルに訛りきった脳&ボディの47歳には、3時間集中して座っているだけでもかなりの苦行💦

しかも、ずっとマスクしたままだしね。

語学の授業でマスクしたまんまって、予想よりもっとずっと大変でしたゲホゲホ

 

きついな~と思いながらも、朝はちゃんと起きて、普段は食べない朝ご飯も食べて。

授業スタートの20分前には教室に入り、宿題もきっちりやって、なんなら予習復習もやって。。。。

 

当たり前のことなんだけど、この『遅刻せず』『宿題をやってくる』ということを出来ない人の方が多いという(笑)

 

もちろん自分のためではあるんだけど、何より『授業についていけなかったら恥ずかしい』とか『分からなかったらカッコ悪い』とか、私の場合はそっちの気持ちで勉強していました。

まあ、だから独学や自習ができないんだけど(笑)

 

毎朝、きっちり早めに到着して、黙々と宿題こなして・・・・周りのコーヒー片手に堂々と遅れて入って来る『なんとかなるさ~』というスタイルの自由なクラスメイト達を見ていると、『なんだかんだ、私はやっぱり日本人』なんて、ちょっと誇らしく思ったりして爆  笑

 

4週間の講習の間には、日本でもニュースになった大熱波の週もありましたメラメラ

 

冷房の無い教室で、マスクしたまま3時間…いえ、ちょうど熱波の時は諸事情で4時間…それで連日39℃とかですからねゲロー

火照りが冷めないお年頃の私は、マスクして老眼かけて扇子でパタパタ仰いで汗ふいて…と、まさに地獄絵図状態汗

 

たった1ヶ月だけど、ロックダウンを経て集まり、酷暑を一緒に乗り越えた私達の間には、世代も国境も超えた絆のようなものが生まれました✨

 

そんな中、私が今回改めて実感したこと。それは

 

みんなは自分と違う。

自分はみんなと違う。

 

ということ。

同じフランス語の文章を読み上げているはずなのに、人によって発音が全然違う。

そもそも、聞こえ方からして違うんですよね。

聞こえ方が違うから、口に出した時に違うのは当たり前!!

 

ここまで全員バラバラだと、『違う』ことに対して恐れることもなくなりました。

 

そして、他人が『違う』ということを受け入れると、自分が『違う』ということも受け止められるということに気づきました。

 

人によって、聞こえ方も感じ方は違う。

だから表現の仕方が違うのは当たり前!

 

分かっていたつもりで生きて来ていたけど、今回は本当に細胞レベルでそれを知る機会となりました。

 

それぞれが『違う』ことをすんなりと受け入れ、否定も批判もしないクラスメイト達。

突然空気読まない質問をしようが、踊り出そうが、大声で独り言を言おうが、そんなのは『キャラ認定』とされ全然問題無し。

毎日遅刻しても、問題が分からなくてしどろもどろになっても、盛大に間違えても、それでダメな人とか変な人だなんて言われません。

 

でもね。1つだけ、みんなが受け入れないことがありました。

 

それは『素直じゃない人』

 

間違いを指摘された時に『分かってた~』とか『本当は出来るんだけど~』と呟いたり、ミスを誤魔化そうと『こんなの簡単じゃん』みたいな強がり?みたいなことを言う人は、正直全員にドン引きされていました。

 

彼にしてみれば、ドン引きされないように頑張って呟いたことかも知れないけど、全くの逆効果。

素直に『間違えちゃった♥テヘ』の方がどれだけ受け入れられることか。。。。

 

昔の私がよく、こんな風に強がっていたので、今回の情景はとても理解できました。

 

違うのは当たり前。

素直に『違う』こと、『出来ない』ことを認めちゃおう✨

 

夏のコロナ禍のパリで学んだ1ヶ月となりました。

 

写真は、授業終わりにみんなランチへ行った時ウインク

お互い片言のフランス語でも、お腹痛くなるほど大爆笑できる仲間達ドキドキ