『摂取する食品のうち、脂肪・炭水化物・タンパク質はどのような割合で摂取することが望ましいですか?』

 


 摂取カロリーに対するタンパク質(Protein)・脂質(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)の構成比率をPFC比あるいはPFCバランスといいます。


 タンパク質:脂質:炭水化物=15:25:60


となることが理想的だとされています。

 


 摂取カロリーを占める栄養のバランスが大切であるため健康的な食生活を送るためにPFCバランスを役立てると良いでしょう。

 


 PFC比はタンパク質・脂質・炭水化物のそれぞれの摂取カロリーの比率であり、質量ではありません。

 


 それぞれの栄養素の1g当たりのカロリーは異なるために、摂取カロリーを算出する計算式は栄養素によって異なり、次の通りです。


(1g当たりのカロリーは、タンパク質4kcal、脂質9kcal、炭水化物4kcalです。)


・タンパク質(%)=タンパク質摂取量(g)×4(kcal)/総摂取カロリー(kcal)×100


・脂質(%)=脂質摂取量(g)×9(kcal)/総摂取カロリー(kcal)×100


・炭水化物(%)=炭水化物摂取量(g)×4(kcal)/総摂取カロリー(kcal)×100


総摂取カロリーの算出方法と各栄養素の摂取カロリーの算出方法に違いがある場合などに、タンパク質・脂質・炭水化物の比率の合計が100%にならない場合もあります。



 1965年頃の日本人の食生活は、理想的とされるPFC比に比べて炭水化物の摂取量が多く、脂質の摂取量が少なくなっていました。



 その後、1980年頃には炭水化物の摂取量が減少し、脂質の摂取量が増え、日本の食生活は理想的なPFC比率となり栄養のバランスのとれた食生活となっていきました


 この頃の理想的なPFCバランスとなる日本の食生活を「日本型食生活」と呼んでいます。



 しかし近年は食の欧米化が進み理想的なPFC比が崩れ炭水化物の摂取量が過剰となっています。


日本人の脂質摂取量の増加によってPFC比も欧米型になってきているため生活習慣病の増加が懸念されています。



 1980年頃の一般的なPFC比となっていた日本の食生活を「日本型食生活」と呼びます。


この頃の食生活は米を中心に肉や魚、野菜などのさまざまな副食による献立となっており、欧米の食生活に比べて脂質や砂糖の摂取量が少ないのです。


日本型食生活は肥満や心臓疾患、糖尿病などの発生が少ないため世界に高く評価されています。



 理想的なPFC比は最も健康に良く、太りにくいとされています。



 しかしスタイルを重視した過度のダイエットを行う女性にPFC比の崩れが多くみられるとされています。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

参考文献