私は約5年間通院しましたが、通院し始めた時に退職し、失業保険の手続きで提出した診断書に「うつ症状」か「うつ状態」のように書かれただけで、病名を告げられることはありませんでした。

通院生活を送る中で、自分なりに調べて「これに近いのかも?」と思ったのは強迫性障害ですが、病院でそう言われてはいないので「私は強迫性障害です。」とは言えません。

病名がハッキリすると楽になれる場合もあれば、何も変わらない場合もあるし、かえってツラい思いをする場合もあると思います。
これは本人にとってもそうですが、まわりの人にとっても考えられます。
偏見につながったり、理解につながったり、安心につながったり。

私は病名はつきませんでしたが、それでも病院に行ってよかったと思っています。
先生からのアドバイスは、病気だからだけではなくても落ち込んでいる時に効果を得られそうなものだったからです。
私は通院していたことについて必要以上には話しませんが、必要以上に隠すこともしていません。
通院していたことを知っている人が落ち込んでいる時には先生に言われた言葉を伝えることもあります。
そして知らない人には病院で言われたとは話さずに伝えるようにしています。

前向きになれたことで、私はかなりワガママにもなりました。
以前なら自分がガマンしてストレスを溜めていた場面でも、ガマンしないことが増えました。
これは病気がどうのこうのではなく、性格の範囲かもしれません。
しかし確実に、以前より生きやすくなりました。
まわりに気を使いすぎていた頃は半年くらいで仕事を変えてしまいましたが、通院して前向きになりワガママになってからは半年なんてあっという間で、目指していた業界に入れたこともありますが4年間働き続けることが出来ました。
一般的には4年でも短いかと思いますが、以前の私からは大きな変化でした。
ですので、「病気」「病名」にこだわらず、心療内科で得られるものはあると思っています。