建築の日本展 | KAWAAKI KATO 映画 建築 アート好き美容師✂︎


    先日、今年の頭辺りなのですが、
    森美術館で開かれていた
    「建築の日本展」に行ってきました。


    展覧会は主に9つのコーナーに分かれています。

    01可能性としての木造
    冒頭では、規則正しく美しい木組みのブロックが待ち構えています。
    ミラノ国際博覧会2015日本館で展示された
    「立体木格子」と言われるものの復元です。



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    驚いたことに、接合部分など一切金物は使用せず、
    接合部分の形を用途に合わせ、木を削り、木と木をはめ込んでいるだけなんです。
    普段、生活しているとあまり知ることのない日本建築の技術が伺い知れます。
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    この後のスペースでは、実際に木組みの構造がわかる透明の模型が複数あり、色々な形の組み合わせを見ることができます。


    続いては
    豊臣秀吉の命により千利休が作ったとされる、
    現存する最古の茶室建築である
    国宝《待庵》(京都府・妙喜庵)
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    幅、奥行き、高さともに人間の身長から割り出された、
    必要最低限の極小空間。
    客用の玄関である躙口(にじりぐち)は、人がくぐり入ることができる最小限の大きさ。

    実際に茶室に入ってみると、躙口が小さく頭をぶつけたら壊してしまうんじゃないかと思うくらい小さいです。
    それもそのはず躙口の大きさは

    高さ二尺六寸一分×幅二尺三寸六分
    高さ78.84cm×横幅69.87cm

    自宅にあるトイレや廊下にある小窓より小さい大きさになっています。
    一般的な茶室は

    高さ二尺二寸×幅二尺一寸程度
    高さ66.66cm×横幅63.63

    一般の茶室がさらに潜るのが大変そうですが
    比較的、一般の茶室よりも大きめの作りになっているようです。

    解説では
    「その表皮は、土あるいは草木の類など儚くあいまいな形状を持つ自然素材で作られており、さながら人間のための巣のようです。」

    入る前は、こんな狭い所で落ち着いてお茶なんかできるのだろうか?と思っていましたが、実際に入ってみると、身長が高い私でもしっかり足を伸ばして立てる高さで、
    全て自然の素材で作られているせいか、妙にとても落ち着きます。


    他にも作品が多くあり、
    四国瀬戸内海に浮かぶ豊島では
    「豊島美術館」
    美術館とは思えないくらい幻想的な空間です
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    フランスのランスにある美しい
    「ルーヴル別館」
    なども展示されていました
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    作品の数が多すぎて紹介しきれないのですが、また日本の建築展が開催される際は是非!!!


    SENTAC カトウ