こんにちは、大井です。

 

今回は来月に実施を予定している補講のお話をしたいと思います。

 

「補講」という言葉を聞いて気が重くなる方もおられることでしょう。休講の埋め合わせのために突如学期末に組まれる「補講」・・・・学生たちにしてみればこの言葉は気乗りしない響きを持つ言葉かもしれません。

 

しかし今回開催する女性史の補講は通常のそれとは趣が異なります。

成績とは関係なく参加は自由。しかも授業の最終回から2カ月も経った後に実施される「特別補講」という独自の形態です。

 

参加資格は本年度と前年度の「女性史」受講者に限定。授業時間は休憩時間(2回)を含む4時間半ぶっ通しです。

 

※教室には収容定員があるため事前の参加登録が必須となります。現在のところ約30名の参加申し込みが入っています。

 

 

さてその内容ですが、後半第2部の座学編では次のようなラインナップを考えています。

 

●「エリザベート」作品制作の裏話

●皇妃エリザベートの最期

●ルッキーニとは何者か?

●質問コーナー

ほか

 

当日は私が一方的に語るのではなく質問や意見もどんどん受け付け、自由で開かれた参加型の補講にしようと考えています。

今回の特別補講のコンセプトはずばり熱く楽しく!です。

 

これまで「女性史」の授業では皇妃エリザベートの歴史についてさまざまな解説をしてきました。今回はミュージカル「エリザベート」の作品本体にも熱くこだわり楽しい催しにする予定でいます。そのために、補講ではミュージカル「エリザベート」の制作秘話などを紹介し作品の魅力をたっぷり語ろうと思います。この作品は初演から30年を経た今もなぜこれほどの人気を保ち続けているのか?その理由を学生たちの意見も聞きながら一緒に探ってみます。

 

また今回は最新の学術研究にもとづいて「エリザベートの死」にまつわる話を解説します。実際のエリザベートは本当に死を愛し愛されていたのか?彼女の死は必然なのか偶然なのか?暗殺犯である無政府主義者ルッキーニとはいったい何者か?彼の人生や犯行の動機、残された数多くの謎に触れながらエリザベート暗殺事件の真相にも迫ってみたいと思います。

 

 

 

 

 

では参加を予定している学生たちから届いた声を最後にご紹介したいと思います。

 

★女性史で初めてミュージカルというものを見ました。正直女性史の講義を取らなければ、ミュージカルに興味も関心も向かなかったと思います。マリー・アントワネットとエリザベートの生涯から現代の私達に語りかける女性という存在を学び、今回はエリザベートを通して、今までの授業を振り返りながら見たいと考えています。

 

★エリザベートを流れで見る、花總まりさんと城田優さんの貴重な姿を最後まで見届けたいと思います!

 

★オーストリアの歴史も、エリザベートの心情も理解できるように頑張ります!

 

★ちゃんとしたミュージカル鑑賞が初めてなので楽しみです。

 

★ミュージカルの中で一番エリザベート大好きです!

 

★今年のエリザベート生で見たいのですが、チケットが取れるかわからないので、この補講でもう一度全編見れるのを楽しみにしてます!

 

★女性史の講義ということで、どうしても史実と劇内の表現について学術的に考察することが多く、作品を純粋に楽しむというところが少しかけてしまっていた気がする。もちろん講義中でも喜怒哀楽やそれ以上に複雑な感情を感覚し心動かされたが、自分の感受性が拾うことのできる感覚を理性である程度制限しているところがあった。それは学術的な視点がどこかにいってしまうことを恐れたためである。しかし特別補講ではそれを取っ払って、私の感受性が受け取れる範囲を最大限に広げ、純粋に作品を楽しんでみようと思う。とても楽しみだ。

 

★エリザベートの公演全部落ちたので、観たい!!

 

★授業では分割して見て、色々な説明や解説を聞きながら見ていたが、それを通しで見ることで初見の時より理解が深まり、また違った見方や考えができそうでとても楽しみです。

 

★いつも2回目を見るときは、舞台全体や中心人物以外に着目して見るようにしています。DVDでは中心人物をアップし、全体や脇役の人が映っていない場合もありますが、1回目では気付けなかった新たな発見をみつけたいと思っています。夏季休暇に入って既に3つのミュージカル作品のDVDを友人に借りて鑑賞しました(全て宝塚です)。東宝の「エリザベート」を通しでみることも楽しみです。

 

★エリザベートの抽選申し込みに応募しましたが、落選してしまったので、この補講でエリザベートをしっかり噛みしめたいと思います。

 

★講義で一度視聴しただけでは汲み取ることができなかった、出演者の繊細な表情の変化や詳細な場面の変化に着目し、新たな発見とより深い理解へと繋げたいと思います。東宝ナビザーブとぴあで惨敗したので、劇場で視聴しているつもりで花總さんシシィを目に焼き付けたいと思います。エリザベートの人気を思い知らされました。

 

★前半と後半を続けてみた時にどのような感情を抱くのか、また新たな視点でエリザベートを観劇し、多くのことを考え、学びたいと思います。

 

★授業内でぶつ切りで観ていても充分惹き込まれたミュージカル『エリザベート』を通して観賞し、存分に感慨に浸ろうと思います。また、更にこの作品の理解をより深められるよう、第二部の座学にも励みたいです。

 

★ルッキーニの謎や、私の中でまだ解釈ができていないところを洗いざらいにして臨みます。お家でたくさんエリザベートを見て勉強します。

 

★サイゴン、Disney Broadway Hits、ノートルダムを一日おきに観て回るはずだった最強観劇weekが唐突に全部潰れて悔しいので参加させていただきます!

 

★第二部のみの参加となりますが、とても楽しみです。お家でしっかりエリザベート見ておきます。

 

★楽しみにしています!!

 

★講義で得た知識や自分が考えたことを振り返りながら楽しみたいです。

 

★エリザベートのことを考えに考え、自分なりのレポートを完成させた後に改めて見るエリザベートはどう見えるのかが気になります!また、思い思いのレポートを書いた同級生たちと意見を交わしてみたいです。

 

★ただただミュージカルをエンターテインメントとして楽しむだけでなく、「女性史」として、もっと深掘りしていくことができる貴重な機会を逃しません!

 

 

みなさん熱いコメントありがとうございます!

期待の声に背かないような楽しく実りのある補講を今から準備していきたいと思います。

 

帝劇公演のチケットを取れた人も取れなかった人も、この機会に改めて作品にたっぷり触れ、新たな発見と感動を得てもらえれば嬉しいかぎりです。

 

おわり