こんにちは、大井です。

 

このブログでは私の担当科目「女性史」についてたびたびご紹介してきました。清泉女子大学の文化史学科に昨年誕生した全学年対象の選択科目です。このたび開講2年目のシーズンが無事に終了しましたので、今回は気になる学生の反応を探ってみたいと思います。

 

授業の内容は昨年と同様にフランス王妃マリー・アントワネットオーストリア皇妃エリザベートをテーマに「歴史」や「女性」について楽しく深く考えるというものです。この二人の女性を6回ずつ(1回あたり105分)に分け、ミュージカルの作品をナビゲート役に二人の生涯を学びます。

 

 

昨年度との大きな違いは教室がシアター教室に移動したことです。高性能の視聴覚機材が整った傾斜のある大教室です。これにともない教室定員が縮小したため履修者は76名に絞りました(昨年度の履修者は140名でした)。受講者は優先権がある文化史学科の履修希望者にまず枠を割り当て、残りを選抜&抽選方式で他学科の希望者に割り当てました。

 

前にもお話をしましたが、この授業の目標は知識を蓄えることではありません。ただ単に歴史を知ることだけでなく、知りながら自分自身の頭で考え自分の言葉でアウトプットすることが最大のねらいとしてあります。そのため授業で感じたこと考えたことを文章化する課題が毎回あります。学生は「①感想コメント」1点満点)と「②考察コメント」4点満点)の2つを授業終了後5日以内にオンラインで毎週提出しなければなりません。学期内には2回の小レポートの提出(作成期限は約1カ月)もありますからそれなりにハードな授業といえるでしょう。いやかなりハードです!

 

 

とはいえ、ほとんどの学生が毎回500字を超える力のこもったコメントを提出し、千字を超える学生も少なくなく、数千字の学生も毎回一定数いました。歴史への深い洞察はもちろん、個性的な演劇論や自分自身と重ね合わせる評論などバラエティに富むコメントが毎回たくさん寄せられました。ミュージカル初心者も多かったため斬新な見解や感想もあり、週が進むにつれミュージカルにどんどんはまっていく様子も読んでいて楽しかったです。

 

これら2つの提出項目のうち「②考察コメント」の方は、面白いものや他の学生に読ませたいものを私の方でピックアップし、次回授業日の前日に「学びの泉」(LMS)で全履修者へ配布します。毎週末に学生のコメントを読み、採点しながらピックアップする作業は本当に大変でした。しかし学生たちにとっては、同じ授業を受けた他の学生のコメントを読むことができ、新たな発見や思考の開拓につながったのではないでしょうか。

 

それではここで、最終回(第13回)の終了後に提出された学生たちの「①感想コメント」を掲載したいと思います。

 

この「①感想コメント」は、内容や分量を問うものではなく自由に書いて提出するものです。つまり提出すれば満点(1点)となります。「採点される」という圧迫感なしに自由に書き込めるスタイルを取りました。受講者の素直な感想に触れることができ私も毎回読んでいて楽しかったです。

 

「女性史」という授業がどのようなものか?

学生たちの反応を手がかりにご想像ください。

 

 

★ミュージカル「エリザベート」の視聴を終えてしまった。率直に、「マリー・アントワネット」から始まった、ここ数ヶ月の楽しみがすべて終わってしまったような喪失感がある。

 

★文化史学科でありながら、今まで歴史に対して感想を持つことが苦手でした。既に起こった事実に対し、何を考えたら良いのかわからなかったためです。ですが今回の講義を受けてから、歴史に対しどのような姿勢でいたら良いか分かったような気がしました。毎週の学術的な考察は、最初は大変でしたが、徐々に自分が持っている知識を紐付けてみたり、芸術的要素と歴史的要素に別けて考えたりと、思考する訓練になりました。4年間になってようやくこの段階にたどり着いたのは遅すぎますが、はじめて歴史を学んで楽しいと感じました。毎週講義が楽しみでした、ありがとうございました。

 

★皆の感想を見ることができて楽しかった。全13回の講義で、最初は「独創的ってなんだ」と思いながら(正直今も分からないが)彷徨っていたのが、だんだん書くのが楽しくなってきて、やっぱり歌や物語に考察すること、文章を書くのが好きだなと感じた。 エリザベートの回では、忘れられなかったのが、実はトートはエリザベート自身ではないかというようなコメントだ。そのコメントを見てから、そういう考え方もあるのかと思いながら、それを頭に入れつつ鑑賞していた。(結局私は、完全にエリザベート自身ではないという結論に至ったが。)他人のコメントを見ているだけで他人と議論を交わしているようで、毎度楽しく読むことができた。

 

★女性史では、登場人物の心情や曲の歌詞から考察する楽しさを学ぶことが出来た。真実は作品をつくった人にしか分からないが、コメントシートで沢山の考察や感想を見て新しい視点の捉え方を学んだので、今後の考察に活かしていきたい。

 

★「エリザベート」は作品名しか聞いたことがなく、実際のエリザベートがどのような人物だったのかなど知らなかったが、今回の授業を通して知ることができた。宮廷というと華やかな面に注目しがちであるが、宮中の人々の苦しみが描かれていて、華やかさと苦しみの対比が辛いと思った。また、ミュージカルはやはり面白いと思った。他の作品もいつか見てみたいと思った。

 

★今回の授業で、ミュージカル「エリザベート」を観終わった。この作品を観る前と後では、エリザベートに対するイメージがガラリと変わった。エリザベートは、自由を望んでいたが、それは現代に生きる私もとても共感できた。この作品を観て、私は、エリザベートに対して近いものを感じた。エリザベート役を演じた花總まりさんは、マリー・アントワネット役の時とは、それぞれ別人が演じているのではないかというくらい全く違った演技をしていて、表現力にとても驚いた。女性史の授業で、花總まりさんを知り、とても好きになった。ミュージカルを通して、女性2人の生涯をみることで、わくわくしながらも、彼女たちの生きた時代とその背景を感じ取ることができてとても楽しかった。

 

★前期を通してマリー・アントワネットとエリザベート、2つのミュージカルを通して女性史を学んできました。最初はミュージカルを通して歴史を学ぶということに違和感がありましたが、ミュージカルの方は内容が凝縮されていてストーリー性もあり、普通に歴史を学ぶよりも没入感をもって深い学びを得ることができたと思います。また、先生からミュージカルに関するお話を聞かせていただき、ミュージカルについても関心が高まりました。前期の中で聞いたミュージカル楽曲の中では、『私だけに』と『最後のダンス』にとてもハマりました。また、ミュージカル女優では昆夏美さんにドハマりしてしまいました。元々昆さんが歌っていたアニソン(『一週間フレンズ。』の♪虹のかけら)が好きで、彼女を認知はしていたのですが、『M.A』のマルグリット役を見て新たな魅力に気づきました。力強く生命感溢れる演技をいつか直に見てみたいと思っています。 前期という短い期間ではありましたが、とても貴重な機会を頂けたと思っています。ありがとうございました。

 

★この女性史の授業を受けて、マリー・アントワネットとエリザベートは重なる部分がいくつもあるなと感じました。例えば、王宮を嫁ぐ前は、幸せな幼少期を過ごしていたのに王宮に来てから不幸が始まったり、夫の不甲斐なさが原因で、不幸を招いてしまったりと共通点が多いなと感じました。初めて女性について詳しく学んだので毎授業をとても興味深かかったです。ありがとうございました。

 

★ミュージカルを通して歴史を学ぶことができて非常に楽しかったです。歴史の面白さはもちろん、ミュージカル鑑賞をしたことがない私にとってはミュージカルの素晴らしさを感じることができました。ミュージカルと聞くと、華やかなイメージで歌を通して話が進められ、ハッピーエンドで終わる作品だと思っていました。しかし、講義で取りあげられた、2作品はハッピーエンドどころか終わりに向けどんどん暗く、重たくなっていきました。私のなかのミュージカルのイメージが一気に覆されて、この2作品を見ることができてよかったと思います。

 

★授業内でなぜ『エリザベート』が30年間愛され続けているのか、という問いがありましたが、私は『エリザベート』は実在した一人の女性にスポットライトのあてた作品だからかなと感じました。これは『マリー・アントワネット(M.A)』にも言えることですが、実際に存在した人物だからこそ、100%創作では作りにくい、もしくは省略されるような苦しみや葛藤も真に迫った演出をすることができ、しかもそれが自分に置き換えて考えることも出来るような切実な願いであったり、逆に想像もできないほどの苦しみであったりと振り幅の大きい内容を違和感なくミュージカルに組み込むことができるというのが人を惹きつけるのではないかと考えました。

 

★エリザベートとは生きている国、時代が異なりますが、彼女の生き方に共感しました。自由に生きることを憧れる人は多いと思います。彼女は死ぬことで自由を手に入れましたが、生も自由も手に入れられないのか考えさせられました。「二兎を追う者は一兎をも得ず」という慣用句があるように、2つ以上の事を同時に成すのは難しいと思います。しかし、学校もサークル(習い事)もアルバイトも両立できる人がいるように、必ずしも常に1つしか選択できないわけではありません。その時々で自分にとって大事なものは何か考え、時に何かを我慢する必要はあっても、その中で自身が後悔のない(後悔の少ない)選択をすることが大事だと思います。

 

★この世で生きる人間として、「生」は当たり前であり、「死」はよくわからない恐ろしいもの、というイメージが強く私の中に存在している。しかし、その「死」を擬人化し、わかりやすい「悪」の象徴として描かないことが、とても新鮮であるように感じた。私にとっては「死」は恐ろしいものであり、望まないことではあるが、ルドルフやエリザベートのように「生」の恐ろしさを強く感じていた人々にとっては、「死」の選択も自分を保ち守るための手段になり得たのではないかと感じた。私は(凝り固まった人間なので)老衰以外の「死」を肯定的に捉えることはまだできないが、人間は色んな側面を持ち、自分が見えている一面だけがすべてではないのだと、作品を通して改めて思い出すことができたため、自身の考えを押し付け自分の杓子定規で測り、是非を述べないように気をつけたいと感じた。自分も周りも守るためには、冷静さが大切だと感じた。

 

★エリザベートの生涯を辿る上で、彼女の強さにとても感動しました。自由を愛していたのにも関わらず、皇后らしく生きるように義務を押し付けられ、束縛をされたりと彼女にとって辛い環境下に置かれていても苦難を乗り越えて生きている姿勢にとても背中を押されました。私も自分の意思を貫いてこれからの人生を歩んでいきたいと強く思いました。

 

★女性史の授業で初めて、東宝のミュージカルを鑑賞でき、先生からのフィードバックなども踏まえてミュージカルにハマってしまいそうです。今は、夏休み中に「エリザベート」を観劇できるように、チケット頑張って取りたいと思っています。

 

★エリザベートを振り返って、私は明るい感情と悲しく暗い感情をジェットコースターのように行き来した作品だった。何から何まで美しい物語だった。この作品に本当に出会えてよかった。もう一度全通しで絶対に見たい。

 

★今回、ミュージカル・エリザベートを視聴してみてとても奥深い作品であると感じました。舞台の構成やセリフ、役者さんの表情ひとつひとつから、さらに深くエリザベートを考察できる気がしてとても面白かったです。時間がある夏休み期間を活用して、もう一度、始めから最後までを鑑賞してみたいと思います。見る回数を重ねるほど、より多くの新たな発見ができるとおもうのでとても楽しみです。

 

★エリザベートが年齢を重ねていく変化を何の違和感もなく表現してしまう花總さんの凄さをひしひしと感じました。舞台は普段の私たちとはかけ離れた非日常的な王宮ストーリーでも、個人間の人間模様に焦点を当てれば、必然的に共感することができる立場が必ずといって良いほど見つかるというところにも感動しました。先生もおっしゃっていたように、エリザベートという作品が30年も大作としてミュージカル界に残り続けている理由が分かりました。もともと音楽自体や宝塚、舞台、ショーなどの類いの娯楽が大好きではあったのですが、先生の影響ですっかりミュージカルにもハマってしまい、東宝ナビザーブの応募ペ-ジまで進むまでになってしまいました。でも、分かってはいましたがページが全然進まず、エラーばかり出てしまい、現在なんとか根気よく頑張っています。私にとって、火曜日の女性史の時間は非常に楽しいものだったので、後期からはもう無いと思うととても寂しい気持ちです。全13回の講義を有意義な時間にしてくださって、本当にありがとうございました。

 

★夜のボートが大好きで、この曲を聞くといつも涙流します。先日の咲妃さん佐藤さんのコンサートでも歌われていましたが、感動しました。女性史、毎回すごく楽しみにしていました。素敵な講義をありがとうございました。

 

★エリザベートという存在についてほとんど知らないまま鑑賞し始めましたが、六回を通してこれほど惹かれることになるとは思いませんでした。特に城田優さんが演じるトートについては、この先様々なトートを劇場やテレビで見たとしても絶対に忘れることは出来ないのではないかと思う程印象に残りました。トートという人ではない存在を本当に存在しないものとして、人間味もほとんど感じさせない演技と城田さん自身の見た目が、エリザベートというミュージカルの舞台上のリアリティを増大させているように感じました。ミュージカル界隈にはあまり詳しくないため、もう一度城田さんがトートを演じる可能性があるのかはわからないのですがもし見れるなら生で見てみたいと思いました。また花總まりさん今年で最後かもしれないという話を聞き、DVDだけでなく生で見たいと思ったので頑張って応募してみようと思います。ミュージカルを実際に舞台で見るという経験は一度しかなく、この授業を受けなければエリザベートとマリー・アントワネットを劇場で見たい、と思うことはなかったかもしれないのでこの授業を受けてよかったと心の底から思っています。また毎回のリアクションペーパーも劇評中心ではありますが考察することが出来、課題とはいえ毎回とても楽しく取り組むことが出来ました。毎週とても楽しみにしていた時間が無くなるのはとても惜しく感じます、大井先生半年間本当にありがとうございました。

 

★ミュージカル「エリザベート」を通して男女関係なく城田優さんトートに惚れたと思います。最近ではガーシーの噂であまりいいイメージがなかったので、この作品で自分の中にある悪いイメージが払拭されてよかったです。やりすぎと言われそうになるまでトートを演じる城田さんが素晴らしいと思いました。毎回見るたびにその演技に引き込まれていきました。

 

★本日、ミュージカルガラコンサートにて、Willemijin Verkaikさんによる「私だけに」を聴いてきた。エリザベートの楽曲を生で聴くのは初めてだったので、鳥肌が止まらなかった。同コンサートにて歌われていたLet It GoDefying Gravityもこの曲同様女性のエンパワメントソングのようになっているが、「私だけに」はエリザベートらしい上品な、しかし芯のある楽曲だと感じた。女性史の授業を通して、舞台作品とその歴史や時代背景を読み解いていくことの面白さ、今まで触れたことのなかったウィーンミュージカル作品について知ることが出来、非常に楽しかった。いつか機会があったら両作品を実際に劇場まで観に行きたい。 半年間本当に楽しかったです!ありがとうございました!

 

★物語の本筋が暗めであるのに対しコミカルで明るい表現や描写が多いのはなぜだろうかと考えていた。漫画や映画などストーリーがあるものには何にでもいえることだが、暗い話、例えば戦争をテーマにした話で登場人物の笑顔や冗談、明るい描写が一切無く死体だらけのシーンしかなかったら気が滅入ってしまう。適度に希望を見出すようなシーンがあることによって暗い面が際立ち、鑑賞する側も鬱屈としすぎずに話にはいれる。ミュージカルでもつかの間の幸せなシーンや恐ろしい存在であるはずの暗殺者が始終コミカルな表現で話に参加しているなど明るい面も多々存在していて、それによって(いつの間に隣にいるトートなど)暗いシーンが際立っているように感じた。

 

★エリザベートの劇中歌の中で「私だけに」はなにか励まされる感じがして私自身も好きですし、人気があるのが分かるなと思いました。私は明るく盛り上がるような歌が好きなので二幕の最初の「キッチュ」がとても好きになりました。山崎育三郎さんのあの言い声で歌われるとつい聞き入ってしまいました。普段落ち着いているイメージがあるのでルキー二の狂気じみた役をとのギャップに驚きました。今年は黒羽麻璃央くんが演じるということで麻璃央くんのルキーニもとても似合うだろうなと思ってとても楽しみになりました。麻璃央くんが歌う「キッチュ」もとても楽しみです!女性史の授業を通して実際に見に行きたいと思う作品が増え、ヨーロッパの歴史についてもさらに興味が深まりました。マリーアントワネットやエリザベートに限らず、もっと自分も調べていきたいです。

 

★本当に面白かったです。最後の終わり方が唐突でしたが、トート=死を前面に持っていくことで余韻を持たせたのかなと思いました。城田優の演技がはじめ違和感がありましたが、最後まで見て城田優でよかったなと思いました。とても楽しく、毎週女性史のために授業頑張っていました。ありがとうございました。

 

★わたしは、今回のエリザベート編の授業を見る前に、宝塚版の明日海りおさんがトートを演じるエリザベートを先に拝見していました。授業内でもあった通り、同じ内容とは言え所々異なる点がありますが、大きく違ったのはルキーニの感情であると感じます。宝塚版を見た時、ルキーニがエリザベートを暗殺したと言うより、トートが殺したという印象がとても強く、舞台の始まりや進行をなぜルキーニがしているのかいまいち掴めませんでした。ですが、授業で見た東宝版のエリザベートでは、ルキーニはとても深く関わっていることがわかりました。劇中歌である「ミルク」は、宝塚版→トートが場面の中心。東宝版→ルキーニが民衆をつけ歌うというエリザベートに対しての怒りが垣間見れました。やはり宝塚版でルキーニが目立つ存在ではないのは、あくまで宝塚版ではトートが主役である。ということに改めて気付かされました。

 

★ドイツ版や宝塚版は観たことがありましたが、東宝のエリザベートは今回初めてだったので面白かったです。やはり曲が素敵だなと感じました。花總さんがエリザベートを演じていた1998年の宙組公演でエリザベートにハマりましたが、私の中での日本版エリザベートのNo. 1は、2007年の宝塚版の水夏希さん主演の公演です。MAでローズ・ベルタン役をされていた彩吹真央さんがフランツ・ヨーゼフ役で、大司教役の奏乃はるとさんの表情が最高です。今回の授業でも、私はゾフィーの取り巻きたちがとても好きでした。個性的で必死で憎めないキャラクターたちだと思います。ミュージカルを観て感想や芸事について述べる機会はありましたが、内容や背景について考えたことをこんなにも細かく文章に起こすことはなかったので、良いことも悪いことも自由にあれこれ考えることができて楽しかったです。

 

★高等学校の部活動で演劇部に所属していたので、(演劇部とミュージカル部の仲があまりよくなかったこともあり)演劇は好きでしたがミュージカルは苦手でした。米谷先生の演劇概論の授業で宝塚歌劇団(「ポーの一族」)を観てから、宝塚には興味を持ったのですが、ミュージカルの魅力にはまだ気付けませんでした。この女性史の授業を通して、歌で表現する良さに気付き、ミュージカル全般にはまりました。夏季休暇中に宝塚の観劇(二度目になります)を予定しているのでとても楽しみです。ミュージカルや演劇を通して歴史を学び考えることの面白さを多くの人に感じて欲しいと思いました。

 

★マリーアントワネット、エリザベートと続く、死の物語であり、愛の物語でもある二つの事実を描いた物語は、この授業を通して私にとって宝物となりました。この二つの物語に、そしてミュージカルという私にとっては新しい趣味に出会うきっかけを下さった大井先生に感謝しております。 授業中に鑑賞した「命をあげよう」をきっかけにミス・サイゴンも鑑賞しに行くことにしました。今からとても楽しみです。

 

★今回の講義で女性史の講義が終わりということで、とても寂しいです。毎週火曜はミュージカルを観ることができる最強の至福の時だったので、これからはもう無いと思うと悲しいです。課題は大変でしたし、学術的に考えるというのも難易度が高くて、毎回毎回頭を捻らせました。特に講義内での、「歴史に対して上から目線はやめる」という言葉が印象的でした。しかし、分かってはいても、無意識に上から目線で考えてしまったり、この考えは果たして上から見ているのか?と考えても分からないときもありました。ミュージカルはするのも観るのも大好きで、講義も楽しく受けました。西洋史には疎いのですが、これを機にもっと勉強してみたいとも思いました。先生の講義形式は、私にとってとても楽しめるものでしたので、来年は先生の講義をもっと受けたいと思います。半年間ありがとうございました!

 

★エリザベートやマリー・アントワネットのミュージカルを通して歴史的背景の勉強になったのと同時に当時の女性がどのような立ち位置にいて、どんな困難があり、それをどう乗り越えいったのかがミュージカルによって表現されておりわかりやすく、また自分に勇気をもたらしました。ますます女性史というものに興味を持ちましたし、この授業をきっかけにミュージカル映画を家族とよく見るようにもなりました。素敵な授業を行なってくださりありがとうございました。ミュージカルエリザベートは取れたらですが母と行くことになったので、その前に時間が合えば夏休みの補講に参加したいと思います。ルキーニについて説明してくれると聞いたので楽しみです。

 

 

みなさん、こちらこそありがとうございます!私の方こそたくさん楽しませていただきました。

ミュージカルの素晴らしさミュージカルを通じた歴史探究の可能性

私にとってもいろいろなことを吸収できた実りのある3カ月間でした。

 

他にもまだまだ掲載したい学生のコメントはありますが、少々長くなりましたので続きは次回にしたいと思います。

 

また、最後の学生のコメントにある「夏休みの補講」についても後日ご紹介いたします。

 

つづく