クーデターの準備 | 歴史で旅する

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武則天が余生を楽しみ始め、政務は山積みに…

 

国のトップが政務をしなければ、国は衰退してしまいます。

 

「これは国の危機だ!」

 

そう思った、ある臣下がクーデターを計画しました。

クーデターの目的は、

① 張兄弟を排除すること

② 皇太子・李顕に譲位させること

の2つ。

 

誰が、こんな大それたクーデターを計画したのか。

 

クーデターを計画したのは、張柬之です。

張柬之は、亡き国老・狄仁傑が宰相に推薦した人物。

武則天は、狄仁傑に出会った頃から、狄仁傑をずっと信頼していました。

まさか、狄仁傑が推薦した張柬之に裏切られるなんて…

武則天もビックリだったでしょうね。

 

武則天が部屋にこもって、張兄弟と楽しんでいる間に、

張柬之は、

宰相・崔玄暐、中台右丞(尚書右丞)・敬暉、司刑少卿・桓彦範、右台中丞・袁恕己、

皇太子・李顕に、クーデターの計画を打ち明けました。

 

李顕がクーデターの計画に同意しなければ、クーデターは失敗してしまいます。

 

李顕からどのような返答があるか、張柬之はドキドキしていましたが、

李顕は張柬之に同意しました。

 

李顕の同意を得た後、

張柬之は、羽林大将軍・李多祚に、クーデターの計画を打ち明けました。

 

当時、皇帝の親衛を務めているのは羽林軍といって、軍の中核を担っていました。

 

つまり、

「羽林軍を味方につけることができれば、クーデターは成功する」

といっても、過言ではなかったんですね。

 

李多祚は、武則天の亡き夫・高宗に認められた将軍。

 

張柬之は、李多祚に、

「中宗(李顕)、睿宗(李旦)が、張兄弟によって、危機に立たされています。

高宗陛下のご恩に、今こそ、報いる時ではありませんか」

と話しました。

 

張柬之の決意に心を打たれた李多祚は、クーデターに加わることを快諾しました。

 

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