ちょうどパラリンピックの最中だが、ちょくちょく緑内障で視力を失ってしまった選手が出場されているようだ。見えてない人がこれだけ頑張ってるのだから、まだまだ俺も腐ってられないなーと思う。目以外にも色々な箇所に障害を負いながらも活躍している選手がおり、個人的にはオリンピックより興味深く観戦できている気がする。

 

 

 眼科へ俺の緑内障の検査へ行ってきたが、今使っている目薬(ビマトプロスト)が体質に合っているらしく、期待される眼圧低下量の1.5倍は下がっているらしい。眼圧検査結果は空気式、接触式と共に11と低く、経過としては順調じゃないかな〜と思われる。

 緑内障の治療については、今も昔も点眼により眼圧を下げて進行を遅らせるのが基本となる。あと個人的にやっていることとしては血行を良くするための軽い運動や、効果のわからないクロセチンサプリを息子と一緒に飲んだりはしているが、正直おまじない程度なのでどれほど効果があることやら。

 

 

 なんで俺が子供の近視抑制に力を入れているかというと、この緑内障体質が遺伝性の可能性が高いからというのがある。

 俺の父親も俺ほど酷くはないが緑内障を発症している。父親は俺より近視の程度が軽いこともあり、緑内障の発覚が50代後半かつまだ視野の欠損程度は軽度なので死ぬまでQOLは大して下がらないだろうが、俺は若くして発症しているので将来的に生活に影響が出る可能性が高い。というか既に片目を瞑ると見辛さを自覚する。幸い、今のところ両眼視している分には特段問題ないのだが。

 

 「緑内障 失明率」でググると「患者の1%くらいが失明していると予測」という情報が出てきた。1%というと大して高くない数字みたいに感じるが、失明まで至らずとも日常生活に大きな影響を受ける程度まで悪化する人の割合は1%より相当大きいものになると思われるので全く楽観視はできない。車の免許とかも20年後、60歳くらいで更新できなくなったりしても不思議ではない。

 

 今の技術では失った視野は戻らないが、最近ではOSKやインスリン点眼など、記事を見る限りこれはひょっとしたら視野の再生までできるのでは?と期待を持てる新技術が出てきている。実用化については数年程度ではどう考えても無理だが、あと20年くらい経てば効果と安全性が認められて一般まで降りてくるかもしれない。だからそれまで頑張って視野を維持していこうというのが治療のモチベーションとなっている。

 

 子供も、親の病気を見て「将来自分もこうなるかも」と悩むことがそのうちあるだろうから、あまり悪化した姿は見せないようにしたいなーと思う。…まぁ仮に悪化したら悪化したで、冒頭に書いたパラ選手みたいに他人に希望を与えるような前向きな生き方が俺にもできたら良いのだが。