近視の進行予防に、自宅からちょっと離れた眼科で低濃度アトロピン(自家調剤)を処方してもらうことにした。
別の眼科(俺の緑内障かかりつけ医)は、低濃度アトロピン自家調剤に対する不安として
①調合の際のリスク
②日本の保険制度を使い、日本で未認可の手法に取り組むことへの矛盾
③万が一何かあった場合に責任が取れない
などがあるため、自家調剤を一時検討したが取りやめた経緯があると言われていた。
①の調合のリスクや、③の万が一何かあった場合の責任というのが少々引っかかるが、調合についてはそう難しい操作をしていないだろうし、多少濃度の変動があったところで大きな影響があるものとも思えない。低温保管と雑菌に気を付けるくらいだろうか?
副作用などのリスクについても、これまで数々の研究で調べられているようなので、あまり心配しなくてもいいんじゃないのか?という気はする。
…②の保険制度云々については少々思うところがないでもないが、開き直って、「消費者目線で市場にあるものから最もリーズナブルなものを選ばせていただいた」ということで自分を納得させた。
まぁ一応、息子向けに自家調剤してくださっている眼科は「調剤アトロピンは無料で提供(容器代だけ患者負担)」というスタンスなので、あまり気にすることでは無いかもしれないが。
マイオピンは保険外診療なので定期検査とは別のタイミングで病院へいかなければならないのが非常に面倒なことと、効果が出るかどうかもわからないもの(濃度が薄すぎるせいか、一定の割合で効かない児童もいるっぽい)に診療費含めて子供1人あたり年間4万円以上も出せるかどうか、というところがどうしても気になった。
しつこいが、うちにはもう一人、近視予備軍の次男(5)もいるので、できるだけ節約はしとかないと。
「いずれアトロピンの有用性が日本で認められ、調剤により濃度を変えながら、子供にあわせた近視抑制が保険診療でリーズナブルに実施できる世の中になるかもしれません。そうなれば強度近視の割合が大幅に減っていくかも」
こんなことを俺のかかりつけ医はおっしゃられていた。もし、本当に実現したら素晴らしいことだと思う。
…残念ながらうちの息子の近視には間に合わないっぽいけど!
近視が絶賛進行中のまさに今、そういう治療が欲しかった!
それはさておき。
息子は7歳で小2だが、あと何年アトロピン点眼を続けるのだろう。
小学校卒業までの5年先というのは多分早すぎる。中学卒業までの8年先か?
まぁ高校卒業あたりまでは覚悟しといた方がいい気がする。
その間、アトロピン治療が日本で正式に認可される日が来るのだろうか?
ほのかな期待を抱きながら、長い目で子供の治療に付き合ってきたいと思う。