ギネスに船頭重吉 その8 | 歴史公園の夢と足跡

歴史公園の夢と足跡

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城下町未来(吉良の荘)
歴史公園を中心に昔今(夢)の物語を

なが~い途方もない漂流のはじまり !!

歴史公園の夢と足跡

御前崎沖の辺りから天龍川沖に、雨はやんだが

風と波はまだおさまらない。


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重吉たち十四人の水主(かこ)は、

全員髪を切って伊勢太神宮に祈ることしかできず、


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おみくじでお告げが

丑時(午前2時)に有り伊良湖沖と出た。

お~三河ダ~ 全員で歓喜、

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ここから伊勢の湊まで5里(20K)是より

湊入りの火を見せたまえと願う。

だが、風が戌亥(西西北)変わり益々激しくなり、

伊勢の湊近くまで来たのに


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波は高く荒波に大いなる家のごとく、

お城のような大浪で恐ろしく吹き戻された。


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 5日の夜には、要吉が波にさらわれてしまった地点の、

御前崎沖の辺りまで吹き戻され来てしまい、

後日の言い訳にと、橋舟を要吉の為に流してあげようと

皆の意見やむへず流してしまった。


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この辺りまでは、まだまだ希望があったが、

伊豆方で助け舟を出さんとすれども大風・大浪では、

船を出す方法もなく。

沖へ沖と流されつつ、足腰立たずほど揺れ、


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 今は舵も無く、帆柱もなく、橋舟も、

 この日も夜に入り、午後8時ごろに伊豆の土島と新島との間を、流れる。ここで碇を降ろせども、海の底は深くとどかず、碇(怒り)を引きずり流れ行く。6日の朝に三宅島の前を流れ、島の人是を見て、助けたくは思うが、かかる大風・大浪では、こちらの船まで寄る事も叶わず、橋舟があればと!!

只波風に任せての、皆々車座になって、ただ念仏を。


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五日たち、十日がすぎ、やっと風と波もおさまったが、
生きて帰ることができたら自分たちの供養碑を建立しようと、

互いに約束を交します。

ついに洋上で正月を迎え、乗組員13名、


参考資料

ご縁があり、訪問頂き

      皆様に ありがとうございます。


   

 よろしくお願いします。
      

吉良荘にしおの案内人ようさん



 船長日記 池田寛親自筆本

 愛知の輝く人々

 ふるさと散歩道

 一色の民話

 漂流の記録

 鈴木太吉の船長日記
 絵  中根正治

千石船200年目海の男 「船頭(キャプテン)重吉の会」

会長 水野克宣氏

    村松澄之氏

  会員 平野陽三