こんにちは。
今回から暫く奈良シリーズが続きますがどうかご容赦を。
実はこの年まで奈良の都には行ったことがなく、一度でいいから南都を見ておきたいと思い立ち行ってまいりました。もちろん現在進行中ですのでまた行こうかと。
修学旅行は、小学校が登呂遺跡、静岡方面、中学校が箱根、東京方面、高校は萩、長州でしたので学校行事で京都・奈良へは行ったことがないのです。
名古屋から京都まで新幹線、京都駅から近鉄奈良線で近鉄奈良駅下車。1時間20分くらいで着くので近いものです。
駅前には行基さんの銅像。
東へ進むにつれてキャツらが増えてきます。
可愛いという方も多いでしょうが畑を荒らされたことがある私としてはあまり好きになれんのですヨ。
近鉄奈良駅からは早歩きで20分くらいですね。
バスに乗ればよかった。
さっそく神様のお出迎え。
春日大社は参道の灯篭が有名ですよね。
このあたりは地震が少ないのでしょうか。
こちらは「着到殿」という建物。916年創建の重要文化財です。まずは勅使がここで到着の儀式を行ったのだそうです。
この時分は紅葉がきれいで京都ほどではないにしても非常に混雑しておりました。
とにかく人が多いので(私もその一人ですが)なかなかいいアングルで写真がとれません。こちら重要文化財の南門。
春日大社は藤原氏の氏神神社でもありますので下り藤紋があちこちで見られます。我が家も下り藤紋なので勝手に親近感を覚えます。
768年創建の国宝本殿。付随する鳥居、透塀、瑞垣も国宝に指定されています。国宝建造物のため、残念ながら写真はこの位置からしか撮ることができません。
春日大社は千二百年に渡って国民、国家の安寧平和と皇室の安寧をお祈りしてくださる神社で非常にありがたい場所なのですね。時の権力者たちも平和を願って灯篭を奉納しているようなので見ていきましょう。
こちらは徳川綱吉公奉納のもの。「源綱吉卿」と書いてあります。しかも将軍になる前の「館林宰相」と刻んであるのは面白いです。
こちらは藤堂高虎公奉納。藤堂家も春日大社を氏神としていたようです。興味深いのはその銘。「将軍様為御祈祷也」と刻まれています。この時の将軍は秀忠公ですからすっかり幕府に恭順しております。そして「慶長十四年」の部分は「四」は音が良くないので「二・二」としてあるのです。「慶長十ニ・二年」なのです。
こちらは宇喜多秀家公奉納。「国家安全」「武運長久」の銘が読み取れます。大老に任ぜられた責任感が読み取れます。
こちらは直江兼続公奉納。こちらも興味深い銘文なのです。
「慶長5年」は関ケ原の戦いですね。その年に奉納されていて、しかも奉納者は「直江山城守息女敬白」とあるのです。これは敗軍の将の名前を使用するのを憚ったものと考えられているのですよ。面白いですネ~。
こちらは五代将軍綱吉公生母、桂昌院様奉納の灯篭。
この灯篭も面白いのは、徳川家の葵紋と桂昌院の実家、本庄家の九ツ目結紋が刻まれているのです。そして奉納者名は「桂昌院」ではなく本名の「本庄宗子」とあるのです。
回廊にも奉納された灯篭が所狭しと並んでいます。
明かりが点くと荘厳で綺麗でしょうな。
最後までありがとうございます。
次回に続きます。
*オマケ。コレ買ってしまいました。
三国志、バビル二世、魔法使いサリーちゃんでおなじみ横山光輝先生の「平家物語」。漫画だと人物の相関図がわかりやすくていいです。