こんにちは。
そろそろ雨&暑さ&蚊の鬱陶しい季節がやってきますね。
でも自然を楽しむ上では必要なことなのかもしれません。
さてさて10回目となりました彦根城シリーズ。今回はそろりそろりと天守へ近づいていきます。
天秤櫓内は観覧できて写真撮影も可能です。
柱、梁、貫には手斧で削った鱗状の「なぐり加工」がみられます。現在の木材でもこの「なぐり加工」の無垢材は高級品とされ非常に値段が高いのです。
少し戻って、天秤櫓の外観ですが、攻撃・防御の拠点でありながら「アレ」が無いのです。そう、狭間が見当たらないのです。
しかし、内部には「隠し狭間」があるのですよ。油断して敵が近づいてくると、ここからズボっと銃口を出して攻撃するのです。美観と恐怖を兼ね備えた日本が世界に誇る要塞であります。
窓の位置も非常によく考えてられていて、動線が丸見えなのですよ。なんだかイケないことをしているような気分になります。
ここも丸見え。うかつに近寄れません。
堀の内側にはトイレが少ないので助かります。
天守のすぐ下には天然の岩を利用した石垣も。
こちらは本丸の表を防衛する重要な太鼓門。築城当初に移築された彦根城の中でも古いもので、重要文化財です。どこのお城から移築されたかは定かでないようです。
門をくぐった裏側は高欄付きの櫓門で非常に珍しい造りなのです。太鼓門自体が少ないのですが、現存の高欄付きは他に無いかと。
ようやく天守に辿り着きました。火頭窓と破風、梅鉢懸魚が美しい国宝天守ですが、狭間が見えないので要注意です。急ごしらえの軟弱な造りだと思って近寄るとハチの巣にされます。
活動時間があるようで本物には会えず・・・。
最後までありがとうございます。
次回は内部をじっくり観タロウ。