悲劇のヒーローといえば、源義経を思い出す方も多いのではないかと思います。

 

そう、今日6月15日は源義経が藤原泰衡に襲われ、亡くなった日です。

 

義経は、兄・頼朝とともに親の仇である平家を壇ノ浦の戦いで滅ぼしましたが、

 

兄と将来のビジョンが合わず仲違い、最後は兄の差し金で追い詰められ自害した悲劇の武将です。

 

彼への同情があまりに大きく“判官びいき”なんで言葉も出来たぐらい、後世の日本人に大きな影響を残しました。

 

私も判官びいきの一人ではありますが、個人的には加害者側である奥州藤原氏(四代目が泰衡にあたる)が好きです。

 

特に、初代清衡は前九年の役、後三年の役と血生臭い戦で親を殺され、兄弟で殺し合いをした結果、生き残り、

 

その後はその供養と平和な街づくりに尽力しました。

 

そして、東北で産出する金や駿馬、蝦夷からの交易物を介して、朝廷から半独立して独自性の高い文化都市を形成させました。

 

現在も中尊寺金色堂というかたちで残り、世界文化遺産として評価されています。

 

悲劇を乗り越え、その反省を政治や文化として生かしていく生き様に敬意を表します。