前回の続きになります。

 

 

 

 

卑弥呼が治めた社会についてでした😊

 

 

 

 

『魏志』倭人伝によれば、当時の倭人社会には大人(たいじん)・下戸(げこ)・奴婢(ぬひ)の階級があったとされています。

 

 

 

 

大人」は支配共同体の長であり、一般民衆とは異なり多婦制、つまり4、5人の妻を持ち、民衆とは明らかに異なる生活環境を構築していたと考えられています。

 

 

 

 

下戸」は、この名称から社会の底辺に位置した人というイメージですが、下戸でも2、3人の妻を持っていたとされています😲

 

 

 

 

倭人の間には、泥棒もいないし、訴訟も少ない。

 

 

 

 

法を犯した場合は、軽い者ではその妻子を取り上げ、重い者ではその家族や一族を殺害することになっています😨

 

 

 

 

人々には租税を納めさせ、徴収した租税を収納するための倉庫が存在していました。

 

 

 

 

さらに国々には市場があって、そこで人々は物々交換をしています。

 

 

 

 

それなりにしっかりしたシステムが構築されていると思いませんか

 

 

 

 

法を犯した際の刑罰が相当に厳しいですが、租税を納めさせることで国家財政を維持し、市場を設置することで生活必需品を求める。

 

 

 

 

現代にも通じる体制が、今から約1800年前の日本に作られていたわけです😲

 

 

 

 

 

 

卑弥呼が統治した邪馬台国の北には、一大率(いちだいそつ)が常駐して周辺諸国の検察を行い、諸国に恐れられていたといわれています。

 

 

 

 

一大率は、邪馬台国より中国の、朝鮮半島に設置された中国の郡である帯方郡(たいほうぐん)、朝鮮諸国への使者、および帯方郡より倭国への使者を取り調べ、使者が持参した文書・賜物(たまもの)を間違いなく女王卑弥呼に伝送する機能を果たしていました。

 

 

 

 

この一大率は、3世紀後半の北九州伊都国(いとこく)に設置された役職でした。

 

 

 

 

この伊都国の遺跡の1つであるとされているのが、福岡県糸島市にある平原(ひらばる)遺跡です。

 

 

 

 

 

平原遺跡

 

 

 

 

 

この遺跡は謎の多い遺跡で、例えば発見された銅鏡の全てが割られていたという事実があります😲

 

 

 

 

銅鏡はとても貴重なもので、本来であれば丁寧に王の墓におさめられる重要な副葬品になるはずなのですが、平原遺跡で発見された銅鏡は「意図的に」割られていたのです。

 

 

 

 

謎です…

 

 

 

 

 

 

さて、卑弥呼247の植民地であった帯方郡に使者を送り、もとから不仲であった南の狗奴(くな)国との戦いの様子を報告しています。

 

 

 

 

狗奴国の王は男王の卑弥弓呼(ひみここ)という人物でしたが、卑弥呼はこの狗奴国との抗争の最中に死去しました。

 

 

 

 

卑弥呼が死去した時、倭人たちは直径百余歩にいたる大きな墓を作り、百余人の奴隷が殉葬(じゅんそう)されたといわれています😲

 

 

 

 

つまり、卑弥呼の死を追って百人以上の奴隷を殺し(殉死という)、殉死させた上で葬られたのです。

 

 

 

 

これが殉葬です。

 

 

 

 

卑弥呼の力の大きさを示す事柄であると思われます。

 

 

 

 

 

 

ところで邪馬台国は一体どこに所在したのか、という議論があるのを知っていますか❓

 

 

 

 

北部九州に所在したと考える九州説、近畿地方の大和(やまと:現在の奈良県)に所在したと考える近畿説2つの説が現在でも対立しています。

 

 

 

 

近畿説をとれば、すでに近畿地方から北部九州に及ぶ広域の政治連合が成立していたことになり、のちのヤマト政権直接つながることになります。

 

 

 

 

九州説をとれば、邪馬台国連合は北部九州を中心とする比較的小範囲のもので、のちのヤマト政権は独自に大和を中心に形成され、九州の邪馬台国連合を統合したか、逆に邪馬台国の勢力が北部九州からその勢力を拡大してヤマト政権を形成したということになります。

 

 

 

 

 

研究者の間では近畿説をとる方々が多いようなのですが、歴史にはまだまだ解明されていない謎が多く存在しているわけです。

 

 

 

 

こういうところに面白さを感じる人も多いのではないでしょうか😊

 

 

 

 

歴史の学習は受験にとどまることなく、生涯学習として楽しみながら学ばれていくものなのだと思います。

 

 

 

 

みなさんは、どう思いますか😊