アマテル神の「イセの道」 | 歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

本格的歴史エンターテイメント・エッセイ集。深くて渋い歴史的エピソード満載!! 意外性のショットガン!!

古事記・日本書紀・旧事記・古語
拾遺を古典四書という。一方で、
アカデミズムからは外伝扱いされて
いる古伝四書というものがある。
カタカムナ文献、三笠紀(ミカサフミ)、
ウエツフミ、そしてホツマツタエ
(秀真伝)である。

ホツマツタエは古事記・日本書紀
以前の古神道を語る唯一の文献で、
ヲシテ文字(神代も字)で記された
五七調歌体全40アヤ(章)から成る。
126年景行天皇時代に編纂
され、三輪神道が秘かに伝承してきた
という。内容は宇宙の始まり(アメ
ツチノハジマリ)からカミヨ(神代)
の時代、人皇ハジマリ、カンヤマト
イワレヒコ(神武天皇)から12代後の、
ヲシロワケ(景行天皇)57年までが
記載されており、古事記・日本書紀
の原典とも言われている。


この中では伊勢神宮外宮に祀られて
いる豊受大神が、タカミムスビ=
トヨケ神として登場し、孫の
アマテル神を丹後国宮津の真名井に
呼んで、道の奥(ミチノク)=道の奥義
を伝授した。丹後国宮津の真名井には、
本伊勢=本当の伊勢神宮とも言われる
「籠(この)神社」で豊受大神)、
イザナギ・イザナミ神を祀る「真名井
神社」がある。境内には籠目紋
(六芒星・ダビデの星)を描いた灯篭
があった。籠神社の祭司・海部氏族は
皇室の先祖に匹敵する家柄で、秦氏が
乗っ取るまでは物部系であった。
丹後王朝は出雲王朝と共に、龍蛇
を信仰する国津神系神社だった。


道のミとは接頭語の「御」。チは血・
地・父・乳・霊)、つまり肉体と霊、
存在するものの根源を示している。
道の奥とは、イモ(妹=女)とヲセ
男背=男)が愛し合う「イセの道」
だった。縄文時代は男根石棒は生殖
と繁栄のシンボルで、大いなる1(イタ)
=幹(キ)、杵(キネ)、カミ、、プル、
ハジメなどと呼ばれた。プルが膨張
する様をフルという。極限に達して
タリ(足)、ミチタリ(満ち足り)る。
女陰は川(シャク)=3に例えられる。
プルとシャクが2(男女)で性交・
妊娠・出産を繰り返す限りない生存
の持続が永遠の生(ミシャクリ)で
あった。川の女神は瀬織津姫である。


この神の原理は、古事記にもきっちり
踏襲されている。宇宙の根源神は
天之御中主神(アメノミナカヌシノ
カミ)。父性原理はタカミムスビノ
カミ。母性原理はククリヒメノカミ。
縄文文明1万年にわたって信仰されて
きた国津神系の神である。


伊勢神宮には本伊勢がもう1社ある。
内宮よりも成立が古い伊雑宮(いぞうの
みや)である。1671(延宝7)年、
伊雑宮の神庫から、聖徳太子が編纂
したとされる、皇室の先祖を記した
「先代旧事本紀大成経72巻」が
発見された。そこには伊雑宮の寺格
は本宮より上と記されていた。発見者・
永野采女(男)は流罪となり、出版は
ただちに禁止された。つまり藤原
不比等が封印した、国津神系の天皇家
の神話だったからだ。伊雑宮には
アマテル神と一対の龍神(水の女神)・
瀬織津姫が祀られていた。ちなみに
伊勢神宮の内宮・外宮・伊雑宮三社殿
の延長線上に籠神社がある。

 

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