大河ドラマ「八重の桜」が始まり、龍馬伝に
続き幕末ドラマ+維新の会がブームになるか?
ところで元祖明治維新とは何だったのか、改めて思い
起こしてみる。
現在放送中のNHK大河ドラマ「平清盛」も佳境だが、
それまでの律令+貴族社会を脱して武家政権を
切り開いたのが平清盛。確固とした鎌倉幕府を樹立
したのが源頼朝だ。
以来江戸幕府まで武士による政治が続いてきた。
明治維新はまず、武士という階級を根本的に無くして
しまったのだ。殿様から足軽まで「給料(禄)」を
排して、生活基盤を奪って全員失業。士農工商の
身分制度から四民平等へ。
さらに武士の魂と呼ばれた刀を奪い、ちょんまげを
切り落としだ。洋装も奨励した。これはもう
「革命」である。
この場合、何が起きたか?
「抵抗」だ。
新しい世界のルールにアジャストできない人達は
いつの世にも大勢いる、新撰組、戊辰戦争、萩の乱、
陣風連の乱、西南戦争などで、不平武士の多くの
血が流れた。
日本維新の会が目指すのは、中央集権を脱して
道州制に移行し、政界の議員数を半減させて
小さな政府にするというもの。今から「バナナの
叩き売りじゃあるまいに」と、心理的抵抗する
発言や批判が聴こえている。さらに中央官庁の
抵抗が加わる。維新の会が目標に掲げているのは
それだけ根本的な変革という事になる。