創世記2日目 | 歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

本格的歴史エンターテイメント・エッセイ集。深くて渋い歴史的エピソード満載!! 意外性のショットガン!!

○第2段階/神はまた言われた。水の間におおぞらが
 あって、水と水を分けよ。そのようになった。神は
 おおぞらを造っておおぞらの下の水とおおぞらの上
 の水を分けられた。神はおおぞらを天と名づけられた。



ひと口に水と言っても、その姿かたちはさまざまだ。海水
と淡水(真水)、寒冷地では雪や霜や氷。雲や水蒸気。生体
の80%は水だ。タンパク質とは水とアミノ酸の合金の
ようなものだ。そしてタンパク質は生命の基本単位である
3次構造(硫化結合)を勝手につくってしまうという。
1951年に発表されたライナス・ボーリングの論文を
ヒントにしてワトソンとクリックが、DNAの二重螺旋
構造に辿り着いたのは1953年の事だ。水は生命の源
なのだ。


月にも水が埋蔵されているように、太陽系には案外水が
豊富だ。1999年木星探査機ガリレオによると、衛星
エウロパは氷の外殻に覆われ、地下全域に深さ160km
の海が広がり、従来モデルの100倍の酸素がある。火山
活動による深海熱水噴出口があることが予想されるため、
バクテリアはもちろん、魚のような生命が3トンは生息
出来るという。衛星イオの火山の噴出物からも水が確認
されている。


2005年土星探査機カッシーニによると、衛星エンゲラトス
は炭素・水素・窒素・酸素という地球型の大気+99%水が
凍った氷に覆われ、氷の下に液体の水。有機分子の存在が確認
されている。この他タイタン、ガニメデ、カリスト、ヤヌス、
ミマス、テティス、ディオネ、レアにも同様の氷と水がある。
ペタしてね