創世記4日目 | 歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

本格的歴史エンターテイメント・エッセイ集。深くて渋い歴史的エピソード満載!! 意外性のショットガン!!

○第4段階/神はまた言われた。天のおおぞらに光があって
 昼と夜を分け、しるしのため、季節のため、年のために
 なり、天のおおぞらにあって地を照らす光となれ。その
 ようになった。神は2つの大きな光を造り、大きい光に
 昼をつかさどらせ、小さい光に夜をつかさどらせ、また
 星を造られた。


宇宙誕生は約150億年前。太陽の3~8倍の星は1億年ほど
の寿命しかなく、最期に超新星爆発という死を迎える。鉄より
重い元素はその残骸だ。さまざまな元素が集積した星間ガスの
混沌が、重力によって密度と圧力を増しながら渦巻き、圧縮
されて温度を上げ、1000万度を超えたあたりで水素が
核融合反応を始める。こうして46億年前に太陽が誕生した。

太陽の回りを回転していた鉄やニッケルなどの固体成分から
水星・地球・火星などが生まれ、ガス成分から土星や木星など
が生まれ、太陽系を構成していった。地球は灼熱のマグマの塊
で、隕石の衝突を繰り返していた。それから1億年後も火星
ほどの星が地球に衝突し、地球から切り離された塊が月になった。
これが月誕生で有力視されている、ジャイアント・インパクト
である。


地球の大陸部は40億年前に冷えて固まった花崗岩中心の地殻
で、厚さ19~72km。これに対して海洋部の地殻は、玄武岩
中心で2億歳。厚さは6~8km。地球の地殻をリンゴの皮に
例えると、海洋部はかじりとられて再生した薄皮だという。

シュメール語で地球は「キ」という。切り裂く・分割するという
意味だ。キを支配する者が地球の神エンキ。エア(空気)の語源
である。キがギ~ジに変化し、大地や地球を意味する接頭語
ジオとなった。ジオグラフィー(地理学)・ジオメトリー(幾何学)
ジオメトリー(地質学)といった感じだ。


シュメール神話「天界の戦闘」によると、外宇宙から侵入した
暴れ者の遊星ニビルが、海王星に衛生トリトン(逆行衛星)を
加えたり、天王星に衝突して地軸を90度傾けたり、4衛星
(逆行衛星)を加えたりする。そして原地球ティアマトに衝突
して引き裂き、11個の衛星を生み出したという。

ボーデの法則によると、火星と木星の間にある小惑星帯には
地球の2倍ほどの惑星があってもおかしくないそうだから、
太陽系もいろいろあったんだろうねぇ。


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