古代エジプト魔術 | 歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

本格的歴史エンターテイメント・エッセイ集。深くて渋い歴史的エピソード満載!! 意外性のショットガン!!

現代量子力学の世界では「物質とは振動である」と
いう事が知られている。古代エジプトの神官たちは、
「すべての生物はその個体的基調音を持つ」という、
アトランティス直伝の波動科学を学んでいた。
個体基調音を知れば、その持ち主を癒す事も殺す
事も出来るという技術である。

 実際に低周波は人体に破壊的効果をもたらす事が
知られているし、ヒーラーと呼ばれる人は、ヒーリング
中に、地球のシューマン波と同調する7.8~8ヘルツ
の波長になる事が知られている。結論から先に言えば、
イエスが用いた癒しの業もMAGIの叡智をベースにした
魔術だった。

 神官たちは魔術に関して、もう1つ重要な事柄を
学ぶ必要があった。神話や神々の事柄である。神官
なのだから当たり前なのだが、その内容が問題なので
ある。古代エジプト神は「原理」の神格化なのである。
プタパは「エネルギーから物質への変換」
妻セクメトは「物質からエネルギーへの変換」
息子ネフェルティムは「エネルギーを和解させる力」
神の3大属性は「形と熱と光」・・・という具合に
かなり高度な内容になっているのだ。

 神話の個人的な相が夢である。バーストラウマは
死と再生の神話の鋳型でもある。神官たちはここで、
ユング心理学+催眠術という、人間の内面世界のメカ
ニズムを徹底的に学んだわけだ。

 魔術が「術」である以上、善悪両面に利用する事が
可能だ。波動科学は癒し~殺し・破壊。心理学は癒しや
自己探求~洗脳・催眠暗示・・・という事だ。屈強な男
たちに呪(暗示)をかけておけば、死を恐れぬ強力な軍隊
が出来る。支配者としてはこれを利用しない手はない。


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