天照大神 | 歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

歴史エッセイ集「今昔玉手箱」

本格的歴史エンターテイメント・エッセイ集。深くて渋い歴史的エピソード満載!! 意外性のショットガン!!

皇祖神・天照大神(あまてらすおおみかみ)は、別名
「オオ・ヒルメ・ムチ」大日霎貴とは日本書紀表記。
霎とは霊・巫女の意で、太陽神を祀る巫女と明記
されている。

シュメール語でピル・メは太陽神。同じくヒルメ、
サルメ、ウズメは巫女。天孫族の最高神は、もともとは
オリエント系の女神だったと思われる。アマテラスが
天岩戸に隠れた際、衣服をはだけて乱舞したアメノ
ウズメノミコトも、オリエント系女神の系譜だろう。
日本も基本的には母系社会なのだ。

ところがアマテラスには諡号(正式名)というのがある。
「天照国照彦天火明櫛甕玉饒速日命(あまてらすくに
てらすひこあめのあかりくしみかたまにぎはやひの
みこと)」という。ニギハヤヒとは雷神で火明命の別名。
火明命ホノアカリノミコトとは、賀茂別雷(わけいかずち)
命と同一神。極めてややこしいが、どうも男神らしい。
おそらく天孫族とは別系統の父系社会の支配者が現れ、
女神を男神に仕立て直したらしい。第10代崇神天皇の
頃か? でも一般的+常識的には、やはり女神でいいと
思うよ!!


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