さて、サラエボの銃声の一発により世界を巻き込む大戦となった第一次世界大戦ですがこの戦争における海戦は英独中心で推移します。


というのも欧州における海軍は10年ほど前にイギリスに次いで巨大な海軍を持っていたのがロシアでしたがどこぞの極東の島国に世界史上屈指のパーフェクトゲームをやからされてロシア海軍、見事に壊滅。結局、第一次世界大戦まで再建ができなかったようで手戦時中は敵艦隊に航路を封鎖され経済大打撃状態でした。


さらにイギリスがの英国面をこじらせ開発したド級戦艦により


『ドレッドノート・ショック』という「今までの軍艦すべて役立たず」


となったわけですが…そのおかげで軍艦の新規更新が必要=うまくいけばイギリスを出し抜いて世界最強の海軍を保持できる=シーレーンなどの海路の確保や植民地獲得や維持に有利!



ということで(落ち目とはいえ)世界中に植民地を持ち、世界の工場と呼ばれる経済工業力を誇るイギリスと欧州の大国であるドイツはお互いに競い合うように軍艦の建造を行います。これを建艦競争(WW1)と言います。ちなみに対抗馬になりそうなもう一つの大国であるフランスはシーレーンの確保や沿岸警備などを最低限を除けば新たな同盟国であるイギリスに丸投げ状態。


理由としては陸軍国家である以上は海軍にリソースふるわけにもいかないので海軍国家であるイギリスと役割分担をした…という感じでしょうか。


そのおかげでWW1時点の海軍力英独が極端に抜きん出ておりました。



というわけで英独海軍の戦いですが。


ドイツでは主力艦隊が置ける港が北海にしかない…。


一応、地中海に港がある同盟国のイタリアとオーストリアがいるので間借りして艦隊を派遣しております。巡洋戦艦と駆逐艦合計二隻の艦隊です。で、この艦隊をめぐり珍騒動が起こったわけですが。



また、アジアにも派遣した旧式軍艦を中止に艦隊(東洋艦隊)は派遣されておりましたがアジアにおける連合国との戦力差はどうあがいても絶望なのでバラバラに逃走。



巡洋艦エムデンのように活躍したのもいましたが、連合軍に拿捕なり破壊され東洋艦隊壊滅。


こうして英独の主力は北海に集結し睨み合っていました。

というのもそれぞれの理由で積極的な動けない状況でした。


というのも英国”海軍”側としてはわざわざ艦隊決戦しなくてもドイツ海軍は自滅すると踏んでおりました。



というのも海軍を建造維持するには莫大な経費がかかるわけですが…かかり過ぎて陸軍との両立なんかどこぞの米帝様(ただし、WW2以降)以外は絶対に無理……で、ドイツ軍は伝統的に陸軍国家である以上、海軍の維持に早々経費が使えない、ましてや現在、西部戦線異状しかなし状態ではなおのこと。



さらに言えばドイツの海外からの物資の航路はイギリス海峡経由。で、当然イギリス海軍がきっちりと封鎖中……物資はどうにかトルコ経由で辛うじてどうにかなっているもののキッチリと兵糧攻め状態となっております。



対するドイツ海軍ですが…実は何度か小競り合いはあったのですがことごとく敗北。主力艦隊は温存できましたがさすがに経験と準備の差がでているため艦隊決戦は到底無理と判断。経験はともかくどうにか準備を整える傍らイギリス本土への艦砲射撃やドイツ海軍の代名詞たるUボートによる通商破壊を行いました。前者は待ち伏せにあい艦隊が壊滅という返り討ち、後者はそれなり有効でしたがアメリカなどの中立国からの非難と護送船団方式や対潜水艦装備もしくは専門とし、さらに日本から無理やり借り出した駆逐艦部隊などを中核とする護衛部隊を編成することによりこれまた有効な対策を打ち、時がたつほどに単位中立国のヘイトを稼ぐだけで効力がなくなっていきます。


こうしてイギリス海軍による海上封鎖が功を奏しドイツ海軍は自滅していくかに思えましたが状況が変化がその戦略を覆すこととなります


それでは続きは以上です