糖尿病の検査でひじょ~に重要な項目として
HbA1c
というものがあります。
…何を今更って方も多いと思いますが、本日はHbA1cについて説明いたします。
まず、ヘモグロビン(Hb)というのは赤血球にあるタンパクで酸素を運ぶ役割を持ちます。
Hbに限らず血中にあるタンパクはブドウ糖と結びつく性質を持っており、
ブドウ糖とくっついたHbを糖化ヘモグロビン、HbA1cと呼びます。
さてココでクイズです!
HbA1cの単位は何でしょう?
あれ?何だっけと思われた方も多少いるかもしれませんね。
答えは%です。
HbA1cとはヘモグロビンのうち何%がブドウ糖と結びついているかを表しているんですよ
糖尿病で病院に通っている方は
HbA1cは過去1~2カ月の血糖値を反映する良いめやす。
というのはもう常識だと思いますが、それはどういう仕組みかを簡単に説明いたします。
まず血糖値は食事などの影響を受けて常に変動します。だから1回の血糖値では1ヶ月間の血糖値が高かったか低かったかを見ることには適しません。
一方、ヘモグロビンは数値がほぼ一定しており、その寿命は約120日です。
この特徴と、ブドウ糖がヘモグロビンとカップルになる性質に目をつけると過去1~2ヶ月の血糖値が分かるのです!
(文章で書くと分かりにくいので絵にします。)
ヘモグロビンの数は一定です。
絵の男の子がHbと思って下さい。
ここにブドウ糖が入ってきますと…
(あ、女の子がブドウ糖です。
カップルが成立します
赤で囲んだ状態がHbA1cです。
血糖値が正常の場合、カップル率は約4-5%となります。
モテナイ男子もカップルに
カップル率アゲアゲです
それゆえ、このカップル率、HbA1cがヘモグロビンの半減期60日くらいの血糖値を反映する指標となるのです。
血中ブドウ糖(血糖)増えるとHbA1cが増加する理由が分かりましたか?
絵が下手くそ…とか言っちゃダメですよ?
ではまた~。