ご訪問ありがとうございます。
突然、ちょっと休憩に行ってしまいました笑
実は子どもの頃理科が好きだったので、「ブラタモリ」と「ダーウィンが来た!」が好きなんですけど、
「ブラタモリ」はときどきブログに登場するのですが、「ダーウィンが来た!」はまず古代史に合わないので、ブログで書いたことはありません。
で、昨日は干支にちなんで龍がテーマだったので、
「あ~、タツノオトシゴかなぁ」ぐらいのノリで見てたら、首長竜とか出てきて、確かにこれこそ龍ねうんうん(^^)
と思いきや、
恐竜研究のトップランナーである北海道大学の小林快次博士のお説で
龍のモデルが古代の日本にもいた「マチカネワニ」ではないかという話になりました。
なんでも十二支が決まったのが、中国の殷の時代(3000年前)で、
その頃の青銅器に龍の文様もあるそうです。
ダーウィンが来た! のX(旧ツイッター)より
さて、このマチカネワニの待兼、実は大阪府豊中市の地名で、なんと大阪大学つまり阪大の所在地なのです。
以下、大阪大学総合学術博物館のサイトより
マチカネワニ
大阪大学の至宝-マチカネワニ・ホロタイプ-
1964年(昭和39年)5月に,大阪大学豊中キャンパスの理学部周辺に露出する新生代・更新世中期の地層(大阪層群カスリ火山灰層準、約45万年前)から骨化石が発見されました。これは、日本で発見されたワニ類の化石の第一号となり、頭骨の長さが 1メートルを優に越え、ワニ類の中でも大型(体長6.9 ~ 7.7 m、体重1.3 t)に属します。
でかい‼️(o゚Д゚ノ)ノ
「ダーウィンが来た!」によると今のワニの最大のものがイリエワニの6mだそうで、これは大きいですね。
1965年に,小畠信夫らによる論文の中で、亀井節夫・松本英二は,このワニをクロコダイル科のマレーガビアル属の新種と考え,産地の名前をとって,トミストマ・マチカネンセ(Tomistoma machikanense)と命名しました.それ以降「マチカネワニ」と呼ばれるようになりました。マレーガビアル属は、現在も一種が東南アジアに生息しています。マレーガビアル属とマチカネワニの類似点として、鼻骨が外鼻孔まで届いていないことや上顎の歯式が同じ(前上顎歯5本、上顎歯16本)であることなどが指摘されています。しかし、前から7番目の上顎歯が非常に大きく、これは他のワニ類に見られないマチカネワニ固有の特徴であります。
阪大のある場所が大阪府豊中市の待兼山なんです。
ちなみに豊中市のゆるキャラはwww
説明の方に戻ります(^^;)
その後、青木良輔によってマチカネワニが再研究され、1983年の論文ではマレーガビアル属ではなく新しい属のワニであることが示され、トヨタマヒメイア・マチカネンシス(Toyotamaphimeia machikanensis)と再命名されました。この属名は、古事記に出てくるワニの化身とされる豊玉姫から名付けられたものです。
「ダーウィンが来た!」ではここまで言ってなかったので、びっくり‼️
豊玉姫ですやん(*´艸`*)
て言うか、ここでブログのネタバレしてまうやんwww
そう、実はずいぶん前ですが、
こんな記事 を書いていました。
つまり、「日本書紀」の神代巻の
山幸彦がわたつみのいろこの宮で結婚した豊玉姫が、ワニの姿で出産した、という話や、
「古事記」の因幡の白兎が、ワニを騙して皮を剥がれたという話のワニなのですが、
鰐説🐊と鮫説🦈で大モメ中w
というか、江戸時代から論争して未決着なのです。
ところが「ダーウィンが来た!」に出演された小林快次博士によると、
中国(広東省珠江デルタ地帯)で出土したマチカネワニの年代が3000年前のもので、しかもその化石には、青銅器の武器によってつけられた傷が残っていたらしいのです❗
それで小林博士は、中国の南方の人はマチカネワニを実際に見て、龍を作り出したのではないかと推測されていました。
だとすると、時代はまさに縄文時代、
6000年前の鬼界ヶ島カルデラの破砕噴火🌋で西日本の縄文文化が壊滅したあと、
海洋系の新しい縄文人が黒潮にのって、
日本にもポリネシア系の神話が伝わった時代
(ヤマトタケルで言えば、チバラキに弟橘媛の信仰が生まれた時代)
に中国南方から来たその人々はマチカネワニを見ていたのです❗
もしそれが「龍」のイメージで語られていたとすると、わたつみのいろこの宮=龍宮の姫君の豊玉姫が変身するのは、マチカネワニであったとするのが、自然な帰結になります。
一方、因幡の白兎は龍宮とも関係なく、山陰では鮫をワニザメという方言もあるらしいので、鮫かもしれませんが、陸地に上がった兎に襲いかかるのは鰐じゃないか?という指摘もあります。
鰐説でいうなら、日本海には黒潮の分流の対馬海流があり、その流れの先の丹後半島には龍宮へ行く浦島伝説や、なぜか狛犬の代わりに龍が守護する真名井神社(籠神社奥宮で元伊勢外宮)が残っているので、鰐を見て龍を生み出した人々がいた可能性もあるのです。
そうするとワニザメという言葉も
「鰐みたいなこわーい鮫」という言い回しだとも考えられます。
2006年になってようやくマチカネワニ化石骨格の完全記載論文が、小林快次らにより出版されました。
ということなので、これから議論も進んでいくのかもしれません。
しかし、歴史学はまだまだワニザメとか言ってるけど、こういう最新の科学との融合が謎解きの契機になっていって欲しいものです。
「ダーウィンが来た!」龍の謎を探る
はたぶんNHKプラスで配信してるので
(受信料払ってたらタダです。)
興味のある方はどうぞ~
阪大のサイトは こちら