泉に映る自分の姿。
それはどんな姿なんだろうなあ。
じっと湖面を見つめる。
この世界で生きている私は、本当の私？
この世界で認識している私という存在は、本当の私？
私は、どこかで本当の私のことを知っている。
では、今ここにいる私は、仮の姿？
この世界を仮の世界ととらえて、
より意識を大きくしていく考え方もある。
特に、インドで広がった考え方では、
この世はマーヤ、幻だととらえます。
でもね、その頃のインドって、
そうでも思わなければ超えられない厳しい現実が
あったんだと思う。
目の前に、悲しみとか苦しみが当たり前のように、
転がっていたんだと思う。
この世界で生きながら、
この世界で自分を表現しながら、
本当の自分に気づき、
本当の自分として世界を構築しなおす。
それが、平和で豊かな時代に生きる私たちが
できることなのかなあと思う。
苦しみから乗り換えて、
豊かさへ。至福へ。
そのようにして生きることが、
本当の自分を生きることなんだと思う。