特徴: 富士山は、標高3,776mの日本の最高峰を誇る独立成層火山です。標高が増すごとに山腹の傾斜面の勾配も増し、美しい円錐形を描いています。南側の山麓は駿河湾の海浜にまで及び、海面から山頂まで傾斜面が連続する成層火山として、世界的にも有数の高さを誇ります。

山梨県から見える富士山は、美しい左右対称の円錐形が特徴で、他県から見える富士山と比べて非常に均整が取れています。山梨県側から見た富士山は「裏富士」と呼ばれることがあります。

歴史: 富士山は、10万年前から現在までに数度の噴火をくり返し、美しい円錐形を作りました。富士山の最も新しい噴火、宝永の噴火は南東斜面の大きな噴火口、そして古い地層を持ち上げてつくられた宝永山など、富士山の地形に大きな変貌をもたらしました。富士山の原型が形作られたのは約2~300万年前と言われています。山梨県側から見ると、富士五湖越しから眺めることができ、湖面にも富士山が映る「逆さ富士」や、「ダイヤモンド富士」の名所と呼ばれる山中湖は、撮影シーズンになると多くのカメラマンで賑わいます。

産業: 富士山周辺では、工業だけでなく、林業では「ふじひのき」、漁業では「しらす」、農業では「お茶」など様々な特産品が生まれています。また、富士山の湧水は、産業や農業用水、住民の生活用水などあらゆる場面で利用されています。山梨県では、美しい富士山を後世に引き継ぐため、富士山保全協力金を実施しています。

地理: 富士山は、最高峰である「剣ヶ峰」が日本列島のほぼ中央部に当たる北緯35度21分39秒、東経138度43分39秒に位置します。富士山は、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北アメリカプレートの3つのプレートがぶつかりあう場所に位置し、さらにその下に東側から太平洋プレートが沈み込んでいます。山梨県から見える富士山は、多くのポイントで綺麗な左右対称の円錐型で見ることができます。

読み方: 富士山の正しい読み方は「ふじさん」です。

文化: 富士山は、その崇高な姿から時代を越えて様々な信仰の対象物、また多くの芸術作品のモチーフとなってきました。絵画、文学、詩歌、あるいは演劇の舞台となり、現在に至るまで数多くの芸術作品を生み出しています。富士山は多くの文人墨客に愛され、数々の文学作品や浮世絵に描かれてきました。

観光: 富士山周辺には富士山ビューを満喫できる絶景・観光スポットはもちろん、富士登山やハイキングに加え、静岡県ならではの自然を体験できるアクティビティなど、多彩な旅の楽しみが揃っています。山梨県側からの富士山観光地としては、富士急ハイランド、トーマスランド、吉田のうどん(吉田うどん)、富士五湖、忍野八海、富士湧水の里水族館、富士すばるランドなどがあります。

富士山へのアクセス: 静岡県側からは東海道新幹線三島駅、新富士駅、JR東海道線富士駅、JR身延線富士宮駅から登山バス(路線バス)を利用します。また、東名高速道路御殿場IC、裾野ICから富士山スカイライン、または東名高速道路富士IC、新東名高速道路新富士ICから西富士道路、国道139号、富士山スカイラインを利用します。

中央自動車道河口湖ICから富士スバルライン経由で五合目へ約29km、40分です。

東名高速御殿場ICから東富士五湖道路経由、富士スバルライン経由で五合目へ約75km、90分です。


富士山を登る際のルール

富士山を登る際には以下のルールを守ることが求められています:
自然保護:富士山とその山麓の大部分は、富士箱根伊豆国立公園、世界文化遺産、特別名勝及び史跡に指定されています。また、溶岩洞穴や溶岩樹型などの天然記念物や多くの史跡もあります。このような貴重な自然や歴史的資源を大切にすることが重要です。
法律で禁止されている行為:国立公園特別保護地区内及び特別名勝指定区域では、登山者に関わる行為として下記が禁止されています:
動植物の採取、溶岩や石の持ち出し、建造物や岩・石への落書き、テント設営、ペット等の放し飼い
登山のマナー:神聖な山なので野外排泄やゴミのポイ捨てはせず、必ず持ち帰りましょう。
気象情報:登山開始前には必ず気象情報を確認しましょう。

 

富士山を登る際の時間と費用
時間:

富士山の吉田ルートの場合

登り:平均的には約5時間50分~6時間30分。
下り:約3時間~4時間20分。
これらの時間はあくまで目安であり、天候や体調などにより変動することがあります。また、登山は無理をせず、自分のペースで行うことが重要です。

費用:
富士山保全協力金:1,000円。これは、富士山の自然環境保全活動に対する協力金で、登山者全員が支払うことが求められています。
山小屋宿泊費:一泊7,000円~12,000円(夕食・朝食付き)

富士山の吉田ルートの場合 富士スバルライン五合目までの通行料:大人1人あたり2,000円。これは、富士スバルライン五合目までの道路利用料金です。運賃などは含まれません。
 

富士山を登る際に必要なもの:
適切な装備:登山靴、防寒具、雨具、帽子、手袋、ヘッドライト、サングラス、登山用ポールなどが必要です。
飲食物:十分な水分とエネルギー補給のための食事やスナックを持参しましょう。
地図とコンパス:登山道が分かれる場所では迷わないように、地図とコンパスを持参することをおすすめします。
応急処置品:怪我や体調不良に備えて、絆創膏、包帯、消毒液などの応急処置品を持参しましょう。
携帯電話と充電器:緊急時に連絡を取るために、携帯電話と充電器を持参することをおすすめします。
以上が富士山を登る際に必要なものの一部です。また、天候や体調をよく確認し、無理をせず、自分のペースで登ることが重要です。安全な登山をお楽しみください!

 

富士山の「弾丸登山」防止策

以下のような取り組みが行われています:(2024/7/1現在)
登山計画の事前登録:静岡県では、2024年から登山計画の事前登録を求める取り組みを始めると発表しています。
通行料の徴収:山梨県では、2024年夏から吉田口5合目で、通行料として1人2000円を徴収する方針を示しています。
夜間閉鎖:山梨県は、5合目の登山口付近にゲートを設置し、午後4時から午前2時まで閉鎖することで、夜通し登る弾丸登山を防止すると発表しています。
登山者数の制限:また、1日の登山者数が4000人を超えた場合もゲートを閉じるとしています。
これらの取り組みは、登山道の混雑や弾丸登山などの問題を解決するために行われています。ただし、これらの対策は状況により変更される可能性があるため、登山を計画される方は最新の情報をご確認ください。

 

富士山登山ルート

山梨県側から富士山を登る場合、主に「吉田ルート」を利用します。

静岡県側から富士山を登る場合、以下の3つのルートがあります:「富士宮ルート」、「御殿場ルート」、「須走ルート」。それぞれのルートには特徴があり、登山者の経験や体力によって選びます。
 

1.富士山の五合目までのアクセス方法

富士山の5合目までのアクセスはルートによります。山梨県側からは「富士スバルライン」を利用しますが、静岡県側からは異なるルートを利用します。
山梨県側(吉田ルート):富士スバルラインを利用します。富士山駅または河口湖駅から富士スバルライン五合目までのバスが運行されています。ただし、マイカー規制期間中はタクシー及びシャトルバスのみが通行可能になります。
静岡県側(富士宮ルート、御殿場ルート、須走ルート):静岡県側のルートでは富士スバルラインは利用しません。それぞれのルートには専用のアクセスルートがあります。

 

富士山の五合目までのアクセス方法は以下の通りです:

1.富士スバルライン五合目(吉田ルート):富士急行線の富士山駅または河口湖駅から登山バスに乗ります。また、首都圏からなら五合目直行の高速バス(期間限定)が新宿から出ていて便利です。
2.富士宮口五合目(富士宮ルート):JR線の三島駅・新富士駅・富士駅・富士宮駅から登山バスに乗ります。
3.御殿場口新五合目(御殿場ルート):JR御殿場線の御殿場駅から登山バスに乗ります。また、東京駅または横浜駅から高速バスで御殿場駅に向かう方法もあります。
4.須走口五合目(須走ルート):JR御殿場線の御殿場駅や小田急線の新松田駅から登山バスに乗ります。
 

マイカー規制

富士山のマイカー規制は、夏の登山シーズンに行われ、一部の通行可能車両を除き、一般車両の通行が規制されます。これは、渋滞の緩和、富士山への来訪者の安全と快適性の確保、富士山の自然環境を保全するためです。
具体的な規制情報は以下の通りです:
吉田ルート(山梨県):富士スバルラインの規制期間は、2024年7月5日(金曜日)18時から9月10日(火曜日)18時までの68日間です。乗換駐車場は富士山パーキング。
須走ルート(静岡県):ふじあざみラインの規制期間は、2024年7月10日(水曜日)9時から9月10日(火曜日)18時までの63日間です。乗換駐車場は須走多用途広場。
富士宮ルート(静岡県):富士山スカイラインの規制期間は、2024年7月10日(水曜日)9時から9月10日(火曜日)18時までの63日間です。乗換駐車場は水ヶ塚駐車場。
御殿場ルート(静岡県):御殿場口ではマイカー規制を行っていませんので、開山期間中はいつでも五合目に行くことができます。
規制期間中は、ふもとの指定駐車場にマイカーを停めて、シャトルバスやタクシーに乗り換えて5合目まで行くことになります。乗換駐車場の駐車料金は1台1000円(2024年度は須走の乗換駐車場は無料)です。また、シャトルバスやシャトルタクシーは有料です。
これらの情報は2024年6月14日現在のもので、記載内容は予告なしに変更されることがあります。

 

各ルートの説明

1.吉田ルート

山梨県側から富士山を登る場合、主に「吉田ルート」を利用します。以下にその詳細を説明します:
スタート地点:富士スバルライン五合目(標高約2,300m)、山頂までの標高差約1,500m。
登山道・下山道:登りと下りは、同じコースを通ります。
六合目までの施設:五合目には富士山総合指導センターがあり、登山道開通期間中に公衆トイレが開設されます。
六合目~山頂:六合目からは急な岩場の登りが続きます1。八合目池田館横には、医師が常駐する救護所(衛生センター)が開設されます。
六合目から山頂の施設:八合目には衛生センター(救護所)があり、医師が24時間常駐しています1。山小屋もあります。

 

吉田ルートの登山規制

富士山の吉田ルートについて、2024年の登山規制は以下の通りです:
規制期間: 令和6年7月1日~令和6年9月10日
通行の規制: 吉田ルート五合目の登山道入口にゲートを設け、山小屋の宿泊予約がある人等を除き、以下の通行規制を行います。
1.午後4時~翌日午前3時の時間帯に登下山道を閉鎖します。
2.登山者が一日当たり4,000人を超える場合も登下山道を閉鎖します。
通行料: ゲート通過者から、登下山道の使用料として1人・1回につき2,000円をご負担ください。これまで実施している富士山保全協力金1,000円(任意の寄附金)と合わせて、一人あたり最大3,000円のご負担となります。
また、通行予約については、通行料2,000円の事前決済が必要で、専用サイトから予約ができ、2024年5月20日午前10時から受付開始です。山小屋宿泊予約をしていれば規制が開始された場合もゲートを通過可能です。通行予約をするかどうかは任意です。
これらの情報は2024年5月17日現在のもので、記載内容は予告なしに変更されることがあります。

 

静岡県側ルート

静岡県側から富士山を登る場合、以下の3つのルートがあります:「富士宮ルート」、「御殿場ルート」、「須走ルート」。それぞれのルートには特徴があり、登山者の経験や体力によって選びます。
静岡県側から富士山を登る際には、事前に登山計画を登録し、富士登山のルール・マナーの事前学習(eラーニング)を行うことが求められています。登録後に届くQRコードを現地でスタッフが確認し、認証済みの方にリストバンドを配付します。以下に各ルートの特徴を紹介します:
1.富士宮ルート:行程が最短で、施設が整備されているので、初心者でも安心のルートです。
2.御殿場ルート:最も行程が長く、標高差が大きいことから、登山者が少なく、静かな富士山を楽しめます。登山経験が豊富な健脚者向きです。
3.須走ルート:8合目で吉田ルートに合流するまでは、比較的登山者が少ないですが、樹林帯や砂走など、登山経験を要するルートです。

 

1.富士宮ルート

スタート地点:富士宮口五合目(標高約2,400m)、山頂までの標高差約1,300m。
登山道・下山道:登りと下りは、同じコースを通ります。
六合目までの施設:五合目には富士山総合指導センター(富士宮警察署富士宮口臨時警備派出所併設)があり、登山道開通期間中に公衆トイレが開設されます。
六合目~山頂:六合目からは急な岩場の登りが続きます。八合目池田館横には、医師が常駐する救護所(衛生センター)が開設されます。
六合目から山頂の施設:八合目には衛生センター(救護所)があり、医師が24時間常駐しています1。山小屋もあります。

 

富士宮ルートの通行規制:
富士山登山道【富士宮ルート】(山頂~五合目):令和5年9月10日午後5時から令和6年7月上旬まで通行止
富士山登山道【富士宮ルート】(五合目~二合目):令和6年4月26日午前11時から通行可
また、「富士山スカイライン富士宮口」についても以下の通行規制があります:
富士山スカイライン富士宮口(登山区間):令和6年4月26日午前11時から通行可
富士山スカイライン富士宮口(周遊区間):通行可(大雨や大雪の場合を除く)
これらの規制は、気象状況や連続雨量200ミリメートル以上等により通行止めになることがあります1。また、夏期にはマイカー規制、冬期には冬期閉鎖が実施されます。
最新の情報は、静岡県道路通行規制情報提供システムや富士登山オフィシャルサイトで確認できます。安全な登山を心がけてください。


2.御殿場ルート:
スタート地点:御殿場口新五合目(標高約1,450m)、山頂までの標高差約2,250m。
登山道・下山道:登りと下りは、同じコースを通ります。
五合目から六合目:五合目からは10分程度で大石茶屋に到着します。
六合目から山頂:六合目からは急な岩場の登りが続きます。八合目池田館横には、医師が常駐する救護所(衛生センター)が開設されます。
六合目から山頂の施設:八合目には衛生センター(救護所)があり、医師が24時間常駐しています。山小屋もあります。
 

3.須走ルート:
スタート地点:須走口五合目(標高約2,000m)、山頂までの標高差約1,700m。
登山道・下山道:登りと下りは、同じコースを通ります。
五合目から六合目:五合目からは10分程度で大石茶屋に到着します。
六合目から山頂:六合目からは急な岩場の登りが続きます。八合目池田館横には、医師が常駐する救護所(衛生センター)が開設されます。
六合目から山頂の施設:八合目には衛生センター(救護所)があり、医師が24時間常駐しています2。山小屋もあります。
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本記事は、Microsoft Copilot と Google Mapを使って作成しました。