ルドゥーテ原画の美しい花編にはよく
水滴が描かれています
水滴の表現をどうするか
絵を描くときにどのように描くのか
具体的な言葉にする
実はこれ、重要なのです
例えば”ふわふわしたような雲”
このような曖昧な表現しか
頭に浮かばないときには
決してうまく描けることはありません
水滴を描こうと思ったとき
”透明に描こう”
”透明感が出るようにしよう”
こう思っても、透明に描けることは出来ません
しかし透明であるかのように
見える描き方はあります
No11の椿を見ていただくと
水滴が葉に付いていると思います
ポイントはハイライトの白です
この白さえ綺麗に残せれば必ず水滴になります
それ以外に、水滴の影が葉の上に
あるかと思います
この影も水滴をふっくら見せるのに重要な
要素になります
まとめますと、ハイライトの白
葉に落ちた影
この二点さえ描ければ透明感のあるふくらみが感じられる水滴になってくれます
描き方ですが
基本的な考えは葉の時と全く同じです
濃い部分に青を塗り、黄色っぽい部分には黄色
全体に緑を塗って完成です
つまりハイライトの白がある丸い葉っぱなんです
ポイントはハイライトの白がしっかり見えるようにその周りに色を塗る
白がぼんやりとしか見えないような状態では
決して透明感が出ることはありません
色鉛筆のいいところは消しゴムで消して何度でも
やり直しがきくこと
納得がいくまで何度も挑戦してみましょう
どうしても上手くいかないときはシグノを使うのも
手ではあるのですが
正直、この程度のハイライトは今後のためにも
上手く処理が出来るように練習しましょう