令和の塗り絵師のブログ

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ラズベリーの実のつぶつぶ感を出すには

ちょっとしたコツがいります

 

細かいものを描くとき

何とかまとめて描く方法はないのか

そう考える方もいるかと思います

 

結論から申しますと

細かいものは細かく描くしか方法はありません

 

ラズベリーの実

一見すると一つの実に見えてしまうのですが

実は小さいもの集合体なのです

 

従って描き方も小さい実を一つずつ

描いてあげるしかつぶつぶ感を

出す方法はないのです

 

でも、やってみると結構楽しいのでご安心を

 

動画を見ていただけるとお分かりになるかと

思うのですが、一つ一つ、渦巻を描くように

塗ってあげます

 

色鉛筆で濃くする方法は、

擦る回数と申してきました

今回も同じように外が濃くて内に入るにしたがい薄くなるように描くには

 

外をいっぱいくるくると塗り、内に入るにしたがい

くるくるの回数がだんだん減る

 

そのように描いてあげるとつぶつぶ感が

よく出てくると思います

 

色を塗ることが目的にならないよう

立体感を楽しみながら描いてみて下さい

 

立体感が出てくるとどんどん楽しくなってくると

思います

 

 

 

    

筆でお水をつけていくと

どうしても1回目のお水の付け忘れ

もしくはお水が足りなくて2回目に

すごく溶けてしまい薄い部分というムラが

出来てしまうことが度々あります

 

これを筆で修正しようとしても実は事態が

悪化する一方なのです

 

基本的に色はお水の中で均等になろうとします

 

筆にはお水しか含まれていないので

画用紙の上にある色を吸い上げ、筆と画用紙の絵の具の濃度を同じにしようとします

 

ようは色を吸い上げ、さらに薄い部分を

作ってしまうのです

事態は悪化の一途です

 

このような時にはしっかりと乾かしてから

色鉛筆で色を追加してムラを無くして

あげるのです

 

 

    

ルドゥーテ原画の美しい花編にはよく

水滴が描かれています

 

水滴の表現をどうするか

 

絵を描くときにどのように描くのか

具体的な言葉にする

 

実はこれ、重要なのです

 

例えば”ふわふわしたような雲”

このような曖昧な表現しか

頭に浮かばないときには

決してうまく描けることはありません

 

水滴を描こうと思ったとき

”透明に描こう”

”透明感が出るようにしよう”

 

こう思っても、透明に描けることは出来ません

 

しかし透明であるかのように

見える描き方はあります

 

No11の椿を見ていただくと

水滴が葉に付いていると思います

 

ポイントはハイライトの白です

この白さえ綺麗に残せれば必ず水滴になります

 

それ以外に、水滴の影が葉の上に

あるかと思います

 

この影も水滴をふっくら見せるのに重要な

要素になります

 

まとめますと、ハイライトの白

葉に落ちた影

 

この二点さえ描ければ透明感のあるふくらみが感じられる水滴になってくれます

 

描き方ですが

基本的な考えは葉の時と全く同じです

 

濃い部分に青を塗り、黄色っぽい部分には黄色

全体に緑を塗って完成です

 

つまりハイライトの白がある丸い葉っぱなんです

 

ポイントはハイライトの白がしっかり見えるようにその周りに色を塗る

 

白がぼんやりとしか見えないような状態では

決して透明感が出ることはありません

 

色鉛筆のいいところは消しゴムで消して何度でも

やり直しがきくこと

納得がいくまで何度も挑戦してみましょう

 

どうしても上手くいかないときはシグノを使うのも

手ではあるのですが

 

正直、この程度のハイライトは今後のためにも

上手く処理が出来るように練習しましょう