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 さて表題の「決定心(けつじょうしん)」は
大日経住心品の六十心の一つです。
この大日経住心品は正式には

「大毘盧遮那成仏神変加持経入真言門住心品」

と申します。
昔、阿含宗に居た時に
故・桐山靖雄管長の例祭での法話で聞いて
初めて、これを知ったんですね。

 これは後程説明する「守護心」と共に
今でも、私の行動指針の一環となっています。
で以下がその「決定心」の説明文です。

 「云何(いかん)が決定心なるや、謂く尊の教命(きょうみょう)を説の如く奉行(ぶぎょう)す」

 要するに、師匠や先生から教わった事や
或いは尊敬する人物の書いた書籍等の内容を
鵜呑みにして実践するのは危険だと言っているわけです。

 まあ、これは孔子の「論語」にも同じ様なものがありますよね。

 「学びて思わざれば則ち罔(くら)し」

と。

 というわけで、前置きが長くなりましたが
これが何故ここまで数星学が進化してきたかという要点です。
つまり、既存の算命学や、諸々の命術
そして、わたくしが多くの人達から教えて戴いた事
それを悉くチェックした挙句の最終結論が数星学なんですね。

 ですから、「推命学と算命学」

https://ameblo.jp/reiwakan-susei/entry-12577897241.html

において書きました様に
例えば、水野得栴先生が下記の様に仰られれば
占断で可否を査定して
可と出れば、それを取り入れる事も吝かでは有りません
(なお赤字が水野先生で、緑字がわたくし吉川です)。

十二大従星の事で思い出しました。
この星の出し方も問題があります。
子平では十二長生ですが、
算命学も含めて多くの日本の命学研究家が用いているのが、
陽干と陰干で出し方を変えています。
中国の伝統あるほとんどの流派ではこの説は用いません。
本来は五行の盛衰を計る星なので、陽干と陰干を分ける意味はなく、
五行別に出すだけです。
ですから陰干日生まれの人は今までの星と違ってきますね。
この事は滴天髄など命学の定本に書かれています。
おそらく日本に導入された時に間違えて伝わったのではないかと思いますし、
高尾宗家もそうした日本式の推命の影響を受けて
算命占星術に用いたのではないかと思います。


 ところで、佐藤六龍氏の「四柱推命の真理」
(平成19年12月25日初版)を国会図書館で閲覧しました。
概ね、陰日干も陽日干と同じ十二長生の取り方でした。
ただ日干が己の場合は湿土のためか水性と同じ扱いでした。


吉川様、己は水性として私も見ています。
土性を全て火性に寄せるのも偏った流派の考え方です。
水と火に分けるのは昔からの定説です。
どうも日本に初期に入ってきた子平の流派が
おかしな考え方の流派だつたのではないかと思っております。
それにしても、日本の中国系占術を研究している人の多くは
定義本とされる書を読まないまま偉そうにしているのが理解出来ません。
子平なら滴天髄、五行易なら黄金策といったものですが、
こういった書にある定義はそれまで何百年もの間で確認された事項で、
真っ当な占術者ならば絶対に批判しません。
ところが日本の占い師の中で時々馬鹿な説を言い出す人は書そのものすら読まないで、
異説を言っているので困ります。
中国系占術のグループでは算命学をやっている人が一番勉強していないですね。
下手をすると、自分のレベルの低さを自覚しないまま、
特別なエリート的占術を学んだかのような錯覚を持っている人もいるので、
呆れてしまいます。

 
 成程「土性は火母に従う」というのは戊の事であり
己は水に従うわけですね。
それにしても、子平には「滴天髄」というバイブルがありますが
それを持たない算命学は苦しい立場ですね。


 というわけで、それからは数星学も陰日干と陽日干が
同じ十二命星(十二大従星・十二運)の算出法となり
己も水性と見做すようになったわけです。

 この様に、尊の教命を説の如く奉行しなかったからこそ
現在の数星学は最終占星学となったと申せます。
まあこれまでテーマの「数星学基礎編」「算命学」
の項目において散々説明して参りましたので
詳しくは、そこに譲りますが

 「十干十二支九宮の数字変換」
 「タンジェント式数理法」
 「九宮蔵干」
 「十干惑星解釈」
 「大運逆行オンリー」
 「十恒星と十二命星の星色」
 「表裏年月干」

 「月柱当旬大運置換」

 「恒星十種分類」

等々、全て占断で何度も検討して決めたものです。

 しかし、残念ながら多くの算命学系の人達は
碌に占断もせずに、この数星学をゲテモノ扱いしているのが現状です。

 いいんですよ別に
彼等が自ら占断して下した結論が現状維持なら。
でも、それすらせずにハナからスルーするのは占い師として如何なものかと。

 まあ実際、大変ですよね。
上記の陰日干と陽日干の十二大従星を同じくしたり
己を水性とするだけでも
既存の算命学ソフトを大幅に変える必要が生じるし。
そうすると、数理法および算命図式も当然変わってしまうし。

 そこで上述の「守護心」の登場です。

 「云何が守護心なるや、謂く唯だ此心(このしん)のみ實なり餘心(よしん)は不實なり」
 (自己防衛に必死で自分の見解に固執する)


 つまり、今まで教わった事を後生大事にして変えないのは
自己保全であり、それが人間の最終的な煩悩だと云っているんですね。
よって、これを超えない限り、大きな発展は望めませんよ。
ということになります。 

 

 

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