何かの記事で、今は英語や算数、読み書き、プールなど、お勉強等を教えてくれる保育園や幼稚園が人気だと目にしました。


こんな話を見聞きするたびに、娘たちの通っていた園の先生のお話を思い出します。



『保護者会や入園説明会の時に、字を教えてくれないのか、足し算引き算くらいまでは小学校に上がる前に教えて欲しい、というご要望を頂きます。ひとつの例ですが、文字は、その使い方と意味が分からなければ学んでも意味がなく、単に記号になってしまいます。もし子どもたちがお友達に手紙を書きたい!何かを伝えたい!という時は、文字を教えながらお手紙を書くお手伝いはしましょう。でも、目的なく字を教えることはしません。意味がないからです。』


そうキッパリと仰った園長先生。


その通りだと思いました。プールや体操教室などを適齢期に適切に導入することは良いことだと思います。そして勉強も同じで、適齢期というものがあるのだろうと思います。…ピアノやバイオリンなど特殊な芸術分野はまた話が違うかと思いますが、一般論としてそうなのだろうなと。


実は小学校の先生も『早くに塾に通って先、先、と勉強している子は計算が早いし、小学校のカリキュラムよりは先を勉強しているが、そういう子の中に、もう知っている、とか、出来ることだから、としてお話を聞かないで勝手なことをしたり、大声で答えを言っちゃったりする子がいる。えてしてそのような子は、あっという間に塾に通っていない子に追い越されてしまっていますがね。』とお話しされていました。


『幼児期は、心ゆくまで遊んで、その遊びの中から様々なことを学んでゆく時期なのです。』そんな言葉で締め括った園長先生がいらっしゃる幼稚園は、心ゆくまでのびのびと娘2人を遊ばせて下さった本当に素敵なところでした。2人とも、行きたくないと言った日が一度もなかった、そういえば!。