今日は、ちょっと難しい、愛についてなど…


私は以前犬を飼っていました。レッドのトイプードルで、ペットショップで売れ残っていた8ヶ月の男の子をある日突然夫と娘たちが連れて帰って来たのです。『お母さん開けてみて!』と嬉しそうな娘たち。大きな段ボール箱を開けた時、まん丸の黒い目がじっと私を見つめたのが今でも忘れられません。


同居の両親には強く反対されてうっかり親子断絶の憂き目にあうところでしたが、娘たちの必死のお願いでなんとか一家4人と一匹引き続きこの家に置いてもらえることとなり、私は初めて犬を飼うことになったのでした。


犬を飼うというのは想像以上に大変で、子どもが1人増えたようなもの。トイレのお世話から運動からしつけ、ご飯、予防接種…ようやく娘たちから手が離れたと思ったらこりゃどういう事なのかと思いつつ、その可愛さには抗えず、当時離婚騒動で荒んでいた私の心を劇的に幸せにしてくれました。


手触りや見た目の可愛さもさることながら、彼はいつも私に全力で親愛の情を示してくれた。外出から帰れば、オシッコを飛び散らかしながら跳ね上がって喜び、娘に抱っこされていても私が近づけば赤ちゃんのように私に手(正確には足、笑)を伸ばす。これが可愛くないわけがない。


病気で亡くなって7年、あの時の温もりとか、笑顔(犬も笑うんですよ本当に!)とか、思い出しても幸せな気持ちになります。そして、彼は我が家に来て幸せだったのかな、もらった分だけの愛を返せていたかな、とふと考えます。亡くなったペット達が飼い主を待つという虹の橋のたもとで会えたら、聴いてみようかな。


今私の足元でわしゃわしゃしているのは可愛い孫たち。しんかんしぇん(新幹線)で遊ぶ!だの、明日起きたらプリキュアになっていると思う!だの、笑ったり泣いたり、まぁ忙しい。子どもって幸せの塊ですね。この子たちが幸せに大きくなることだけが私の願い。


愛って色々あるけれど、愛することと愛されることがこんなにもこころを暖かに幸せにするということをあらためて教えてくれたのが小さな小さなトイプードルと孫たちなのでした。