6月最後の日曜日
雨の音で起きた朝
昨夜のふたりの日常が
まるで嘘のように
あっくんは跡形もなく
荷物丸ごと消えていた
あっくんの引っ越し前
ボクの部屋で過ごす
ふたり最後の朝だったのに
忍びに忍んで
忍者のように
会社に出かけていった
気遣ってくれてるのだろうが
ちょっとさみしい朝
いよいよ明日は
あっくんの荷物をまとめる日
ああ 時は流れる
まるで夢のごとく…
雨の日曜日
梅雨だるで 身も心も重いが
朝のルーティーンをこなし
淡々とひとりの生活
お昼は食べに行くのも作るのも
めんどくさい
こんな時はお弁当になる
本当に慣れてきて
パパっと作れるし
何よりおいしい
おいしくないと続かないだろうし
梅雨でもせっせとお弁当を作る
今日は2段重ねのお弁当箱
今日もガチポチャオールスターズ弁当
ごはんを炊いて
あみの佃煮
錦松梅のふりかけ
子持ち昆布
のりたま
そして不動のセンター梅干し
ああ レギュラー陣の好きなごはんのお供
ペルシャ絨毯風な色彩になる
おかずは
冷凍食品まつりだが
ボクのベストチョイスを少しずつ
春巻き
エビ寄せフライ
からあげ
白身魚タルタルフライ
海老フライ
シャウエッセンをボイルして
カニカマ入り玉子焼き
ブロッコリー
カリフラワー
ミニトマト
あおさのスープを添えて
ひとりのんびり
誰にも気をつかうことなく
おいしい休日のランチ
ああ おいしい
食べるしあわせ
一日一生だな
賢く丁寧に生きて
変化していく人生を楽しむ
6月最後の日曜日
昼のひととき