午前中
父のお墓のある菩提寺で
ボク
母
妹夫婦
姪ふたり
父の13回忌
雨も降らず
暑くもなく
本堂で拝んでもらう
鐘の響き
鈴の音
亡き父を偲ぶ
お寺の池には
蓮の花が
美しく咲いてる
ボクの母は
80を越え
少しずつ
認知症が悪化し
ずっと妹が面倒を
見てくれていたが
遂に 限界に達し
今は 施設に預けて
静かな日々を送っている
偶然にも
実家から すぐの場所なので
今日は施設に迎えに行き
法要だけ参加
前回は
ボクが誰だか
わからなくなっていたが
今日は 調子よく
ボクの名前は出てきたが
法事が終わる頃は
もう施設の人になっていた
ただ お坊さんに
拝んで貰っている間
ずっと手を合わせ
祈っていた
ただ直感的に
祈ってる
誰のために
何のために とか関係なく
ただ ただ 祈る母
お墓まで 母の手を引きながら
人生いろいろ考える
こんなに
小さくなって
それでも
笑顔で生きる母
胸が はちきれそうに
なるくらい
せつなくなる
だからこそ一日一生
亡き父に
母を 見守ってもらえるよう祈る
13回忌は
亡き父が
大日如来と一体になる日
ボクの心の中では
まだ生きている
人生は続く