初場所が横綱照ノ富士の優勝で終わったが、久しぶりに上位陣が安定して面白い場所だった。中継の中で、跳ね太鼓がてんでんばらばらに聞こえるとの説明があり、ふと辛夷の芽を思い出したが、春の季語である。桜の冬芽も、赤みを増してきたようである。

 

             陽光をしつかり受ける冬木の芽

             おもむろに色香を磨く冬木の芽

             桜道日々ふつくらと冬木の芽

 

             日当りの良き駅前に辛夷の芽

             辛夷の芽ほぐれる程に膨らみぬ

             辛夷の芽天へてんでんばらばらに