先週、神田で友人と飲み会があった時、上野の不忍池に行って敗荷を見てきた。敗荷は、破蓮と表記されることもあるが、中国語の「荷」が蓮の意味であることから、俳句ではよく敗荷が使用されている。敗荷を見に行くのは、俳句をする人間だけのようである。

 

             敗荷の覆うふ池にも日の光

             敗荷の埋め尽くすかに弁天堂

             敗荷や早い遅いの差はあれど

             敗荷や生々流転と言ふ言葉

             敗荷を見て友と飲む嬉しさよ