夫が短歌同人誌の特選になりました。

なんと、1年ちょっと・・ぶり。

 

 

 水が湧き出るごとく歌が出ていたころとは大違い。

苦労してひねりだしている最近の歌です。

 

   傾く床

 ・震災の家を漢ら(をとこら)たちまちに音に手荒く直してゆけり

 ・見えぬ身はときによろめきつつ慣れて傾く床に転ばず

りぬ

 ・「お爺ちゃんお金あるの」と聞きくるる女(め)の孫りて「あるよ」と応ふ

 ・ふと佇み妻がしばらく見てありて「さくら」と言へり

ひのわれに

 ・印鑑の要らぬ書類のふえながら「盲判」とふ言葉も滅べ