皆さま、こんにちは。
ノーベル賞受賞者である著者もまた
今年に旅立ちました。
今では日常生活において
普通に目にするLEDという用語ですが、
どういうものなのかを説明することはできません。
理系に滅法疎いことを思い知らされます。
「発行ダイオード」という技術でもって、
世の中は便利になったと思います。
タイトルにある青い光とは、
青色LEDの技術のことを指しています。
赤・青・緑の色の3原色のうち、
青色を発光ダイオードで創り上げることが困難だとされていました。
窒素とガリウムを化合させることで
「窒化ガリウム」という新しい化合物を誕生させて、
そこから青い光を生み出す半導体を開発させました。
化学的なことは全くわからず、
そういうものなんだという認識で書いております。
( *´艸`)
著者を支え続けた言葉に
「我ひとり荒野を行く」とあります。
当初は多く居たLEDの研究に携わる人が
どんどんと減っていった時に支えとしていたようです。
ただ、言葉の力とは別に、
松下幸之助さんの力添えもあったようです。
本当に有能で情熱がある者同士で
なければ理解し合えない領域なのでしょう。
著者は後継者たちに対するメッセージを
たくさん遺していますが、
その中で「科学者に必要な謙虚さ」について触れています。
100%安全な物などないということ
理解を得るには解りやすく説明する必要があること
独占的な専門分野であっても独裁者のようにならないこと
難しい研究者の世界に限らず、
日常においても
「我ひとり荒野を行く」のように、
人と違う道を行く時には特に、
著者が述べる謙虚さが必要です。
理解してもらいたいのであれば、
理解してもらうための努力は必要です。
著者が青色LEDの可能性に賭けてみたのが、40歳の時。
研究結果の芽が出てきたのが、60歳の頃。
「コバルトブルーに魅せられた」そうです。
その心は少年ですよね。