皆さま、こんにちは。

 

本日は日曜日・・・ じゃないよ。

それでも何の躊躇いもなく、児童書・絵本

 

引き続きの企画です。

第66回青少年読書感想文全国コンクール

課題図書となる書籍を取り扱いいたします。

小学校5・6年生の部、本日が最後の作品です。

 

 

 

堀田健一さんのこれまでの

人生や生き様を紹介する1冊です。

体が不自由な人のための自転車を

1つ1つ完全なオーダーメイドで製作されています。

 

個人の製作所を奥様と二人三脚で

切り盛りをされてきました。

2,600台の製作について、

これをどう思うかですよね。

 

2,600台の売上だけでは

生活は苦しいに決まっていますし、

ただ他の誰もが敬遠するような

困難でかつ割に合わない仕事を

2,600回受け持たれたということで、

本当に偉業であるといえます。

 

 

もともとモノづくりが好きな人で

自分の子どもにとって初めての自転車を

手作りで色々な工夫を取り入れて作りました。

そこに足を不自由している女性が

試しに自転車にのってみたいと申し出てきて・・・

 

その女性は自転車を運転できたことに

感激されたそうです。

それがバリアフリー自転車の

製作を始めるきっかけでした。

 

私も自転車が欲しいと

申し出る方が増えてきて、

起業を決意されます。

 

 

 

堀田さんは、

生活に困っている人もいるだろうからと

値上げをしませんでした。

実際に購入して愛用されている方から

百万円でも売れるよと

太鼓判を押されたりもしましたが、

堀田さんは普通の自転車と

それほど変わらない値段で、

1つ1つ依頼者の体の特徴を把握したうえで

自転車を提供し続けました。

 

 

購入者の中に、音楽活動をされている人が居て、

その方がチャリティーコンサートを

継続的に実施されました。

その収益金を寄付してもらったりもしています。

 

資金繰り以外にも困難はつきもので、

区画整理による工場の立ち退きだったり、

公道を走るうえで

行政や警視庁の許可が何年も降りなかったりと・・・

 

 

私が一番腹が立ったのは、

奥さんが「ラックーン(楽だから)」と

名付けたブランド名を

他の大企業がわかったうえで

商標登録をして横取りしてみたり。。。

どこの会社じゃ?

そこの商品なんか一切買わんからな(怒)

 

当の本人は、受け止めと切り替えが早くて、

「HOTTA」という新ブランド名で

商標登録をして前に進まれました。

 

 

 

商売を辞めようと決意された

堀田さんご夫妻をとどまらせたのは、

自転車の購入を申し出るために

北海道から1人でやってきた少年でした。

 

堀田さんと奥様にとっては、

自転車を作ることを使命と受け止められたのでしょう。

 

 

思わぬ効果といいますか、

自転車に乗るようになった

ハンディのある方々は、

体力をつけ筋肉がつき健康になり、

自転車に乗る前よりも

障害の状態が軽くなったりもしているそうです。

たぶん、心の面でも健康になっているのでしょう。

 

 

実は、奥様は体調を崩され、

介護が必要になっています。

堀田さんは、その経験を活かして、

大人が二人で運転できる自転車の

開発に向けて動き出しています。

 

奥様をすぐ病院に連れていけるようにと

考えてのことなのですが、

きっとこれからの日本の課題になりますね。

高齢者が免許証を返戻すると

自動車を運転出来なくなりますからね。

 

きっとAI装備の完全自動運転車よりも

堀田さん考案の自転車の方が

誕生するのは早いのではないでしょうか。

今までの実績、歴史、

何より誕生させなきゃならない使命感が違います。

 

 

私の父よりも年上で、1943年生まれの方です。

後継者の候補の人達は皆、

理想と現実の大きなギャップを理由に

離れてしまったみたいです。

辛いですね。

 

どうか健康に気を付けて、

夢や生き甲斐を大切になさってください!

 

 

 

昨年度の作品より1つご紹介!